岐阜のRTN開催の全日本戦は毎年6月末に行われます。そのころは梅雨の真っ直中。当然毎年、雨中の戦いが繰り広げられます。そのために各出場者は雨のセッティングで望むのが恒例です。しかし、今年に限ると・・晴れ??2ヶ月ぶりのアルテッツァですが、第1戦、第2戦とも雨中でそこそこ走れました。今回は待望のドライ!雨であれだけ走れたんだから、ドライなら優勝争いに絡めるかも・・?期待は大きく膨らみます。
朝9時01分、1号車がスタート。我々は34号車なので、9時34分スタートです。第1セクションには2本のSSしかありません。まずは軽く手慣らしってとこでしょうか?
今回のラリーには前日(21日)にレッキと呼ぶ事前走行がありました。それに参加すれば全SSコースを1度走れるのでペースノートを作ることができます。しかし、我々は仕事の関係で今回はレッキには参加できませんでした。仕方なく、他のクルーにお願いして各SSコースのビデオを撮影してもらって、前日の夜、宿でビデオを見ながらペースノートを作成しました。
ここはビデオの調子が悪くてペースノートが作れませんでした。一昨年、このコースを走行したときのペースノートで走ることにしました。
スタート。左ヘアピン、右、左、右ヘアピン・・・まあまあのペースで上っていきます。視界が開けて、ストレート。右には高速道路が走っています。先、右直角、高速道路の上を渡って左直角。あれ?なんか曲がりにくい感じです。ここから下り。ストレート、左、右、左ヘアピン、右直角、右ヘアピン・・アルテッツフは全然ドライバーの意志通りに曲がってくれません。下りのヘアピンではすべてアンダーを出します。フロントがロールしづらく、ステアリングを切っても頭が入ってくれないのです。ゴール。案の定、ベストタイムには8秒も負けてしまいました。キロ当たり4秒!これは厳しい戦いになりそうです。
スタート地点でかなり待たされました。なんでも、前のゼッケンの数台がコースアウトしているので、現在道をクリアしているとのこと。この間に他車のドライバーから情報収集。路面の状況はスリッピーで後半は枯れ草も多く、乗ったら最後、どこまでも滑っていく・・・と。さて、スタート。SS1の負けを少しでも取り戻さなければ・・。しかし、アルテッツァはコーナー毎にアンダーを強めていきます。少しでもオーバースピードでコーナーに進入すれば、ブレーキングでもアクセルオンでもコーナーの外へ外へ出ていきます。ちょうど半分、約1.5km程行ったところの右コーナー。かなり巻き込んだコーナーであったのですが、アルテッツァはドアンダーで外へ出ようとします。アクセルオンでリアを出そうとしましたがこれまたアンダーを助長する・・。ついに左前輪は道を越え、外の斜面を滑り始めています。あとは何をやってもダメ。そのまま車全体が斜面を滑って約3m下の木に激突。ここで我々の第5戦は終わりました。
今回は2ヶ月ぶりのアルテッツァでしたが、練習不足でした。そもそも今年はウェット路面は良く走っていますが肝心のドライでの練習が十分できていませんでした。もっと事前にドライ路面を走っておけば、こんなに曲がらないセッティングのまま出場することはなかったと思います。第2戦と同じセッティングなのですが、ウェット路面だと、車が曲がりにくくてもアクセルオンでリアが出てくれるので曲げれたのです。ドライ路面ではタイヤのグリップが勝つため、アクセルではアンダーが消せませんでした。次戦に向けて、早速修理に出しました。次戦は8月末の栃木。ぜ~ったい、リベンジしてやるうう!!