RTN THE ナイト 2002

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全日本ラリー選手権参戦レポート

2002全日本ラリー選手権2輪駆動部門参戦レポート

ナビゲーター参戦レポート 第5戦 RTN THE ナイト 2002

全日本2駆部門第4戦、岐阜。
前回のひえつきで優勝して、私達のシリーズポイントは120点で3位。
岐阜は慣れたイベントでもあるし、優勝を狙えると思う。
ドラナビ共に、気合も充分!!

6月21日(金):ラリー前日
残念なことに、仕事の都合でレキの参加ができなかった。
他のクルーにビデオ撮影してもらって、前日の夜にペースノートを作成することに。
私は午前中仕事して、午後から半休をもらって上原さんと合流。一路岐阜を目指す。
到着したのは19時だった。
夕食後、みんながビールを飲んだりして寛いでいるのに、私達クルーだけがビデオを見ながら真剣にノート作りをする。
むー、私もビール飲みたいっ!終わったらビール飲んでやるー。

しかし、ドライバーがビデオを見ながら読み上げたものをノートに書きつけ、更にロスト防止のためにカーブミラーやガードレール、グレーチングなどの目標物も書きこんで、というのが1回目。
次はビデオを回しながら私がさっき書きつけたものを読み上げての確認。
(ここでドライバーから「やっぱりここは3Rににして」などと修正も入る)
そして3回目、ビデオを回しながら、さっき修正したものを含めて全部読み返して最終確認。
これをSS14までやるのだから大変だ。
周りのクルーはお風呂も終えて浴衣に着替え、ビールを片付けている。
いやーん!私も飲みたかったのにー!終わったら絶対飲んでやるー。

しかし。今度はこれを読み上げやすいように清書するという仕事があるのだ。
上原さんがよだれをたらして寝ているのを横目で見ながら、太目のサインペンで清書。
「くっそー、ドライバーは前日やることなくっていいよねー。私も寝たいよ」と言うと、主人から「ドライバーはもっと何ヶ月も前からメンテが始まって大変なんだよ」と言われる。
確かにそうだ。どっちも勝負をかけて、本番前から大変なんだよね。

結局、清書も含めて準備が終わったのは深夜1時。
お風呂にも入れなかった・・・・ボイラーも落とされてしまったらしい。とほほ。
明日も早い。早く寝よ。

6月22日(土)本番当日
ここ岐阜のラリーは、98年の初参戦から5回目になるが、この梅雨時期でのこの地形で、毎年大雨だ。98年の初参戦のときは、川のようになった道でまっすぐ刺さってリタイヤしたという苦い経験もある。
なのになのに!今年はうそみたいに晴れ!夏みたいだ!
嬉しいけど、どこか悪い予感もする・・・・
「上原さん、今まで雨に泣かされてきたけど今日は晴れだね」
「アルテッツァ、ドライは速いやろうねー」
そう声をかけられる度に、反対に悪い予感がよぎる。速度が乗るだけ、かえって危ない。
そんな気がした。

〔SS1〕
ここはビデオの調子が悪くて撮れていなかった。
一昨年のラリーで配られた、オフィシャルのペースノートがあったので、それを読む。
しかし・・・・合わない!一昨年は上原さん、このペースノートで合ったって言ってたけど、やっぱり感覚的に変わっているみたい。
それに、車も全然曲がっていかない!フロントがどんどん逃げて行く。
このセッティングじゃ、危ない!
ものすごい嫌な感覚を残したまま、ゴール。ベストの8秒落ち。
まずい・・・あと1本走ったらサービスだけど、そこでどれだけのことができるか?

〔SS2〕
ここで早くもリタイヤ車続出。かなりの時間待たされる。
1台は道の上から完全にいなくなって、もう1台は山に貼りついたように登って止まっているらしい。
ここの路面はドライでも滑りやすく、危ないコーナーも多い。さっきのSSと違って速度もそこそこ乗る。後半は落ち葉や木も出ていて、コーション個所も多い。
私達も気をつけないと。このセッティングだと、ペースノートの遅れは致命的になる。
待ち時間の間に再度ペースノートを見て、コーション個所を上原さんに伝える。
さあ、スタート!
「3R!アンド4L、ストレート30!・・・」
ペースノートは合ってる!ビデオから起こしたとはいえ、感触的に悪くない。
ただ・・・やっぱりフロントが逃げてる。全然曲がれない!
何度も危ないコーナーがあったが、それでもなんとか走り続ける。
「3.5L、アンド4R!4から2.5R・・・・!!」
フロントが逃げてる・・・どアンダーだ!
上原さんはなんとかグリップを取り戻そうとするけど、アルテッツァはまっすぐコースのアウト側へ滑り出す。・・・いけるか?いけないか?・・・お願い、曲がってっ!
ぎりぎりまで曲がることを考え、次のコーナーを読む準備をしていたけれど、ドン!という音と共に道から落ちる感触が!
あっ、と思う間に斜面がものすごい角度で見え始めた。「あ、落ちる」心の中でそう思い、前を見ると木が。「あれにぶつかって止まるな」と思ったけれど、それがどんどん私の目の前に!「ってゆーか、私の正面からかい!!」
ものすごい衝撃と共にアルテッツァは止まりましたが、車は横転に近い角度。
早くしないと、後ろゼッケンが来てしまう!上原さんが先にドライバー側のドアを上に開け、私もそれに続く。
三角停止板を持って手前のコーナーまで走り、後ろゼッケンに走行可能な合図を送る。
・・・・ここで私達の第4戦は終わりました。わずかSS2の中盤で。

オフィシャルに無事を告げ、車に戻って荷物を取りに行ってみると、ロールバーも内側に曲がっていて、グローブボックスも開かない状態。
ナビ側の窓ガラスはこっぱみじん、フロントガラスも左半分は真っ白に割れている。
・・・知ってはいたけどさ、落ちるときって、本当にナビ側からいくのね・・・。

今回はアルテッツァになって初のドライで、本番の速度でのセッティングを出すことがなかなかできず、こういう結果になってしまいました。
本当に悔しい。
でも、落ちた車から出るときの、上原さんの「・・・くそっ!」という呟きは、私の耳にはっきりと残りました。
悔しかった。本当に悔しかった。
次は絶対に勝つ!
応援してくれた皆さん、支えてくれた皆さんには本当に申し訳ない結果となりましたが、次は勝ちます!絶対に!

余談ですが、完全に道からいなくなったほどのリタイヤだったのに、いつになっても私達がサービス会場に戻ってこないというのに、私の主人は、自分の競技車のブレーキのエア抜きに夢中でした。
SS9のギャラリーステージでも、
「ご主人の飯田選手は走っていますが、奥さんの飯田有希子選手はSS2でリタイヤです」
などとアナウンスされる始末。
今回は主人も振るいませんでしたが、まだまだ夫婦対決は続きそうです。

「・・・・私が落ちたというのに、電話のひとつもよこさんやったね(怒)」
「し、心配してなかったわけじゃないよ!ただ、ブレーキにエアがね、かんでね・・・別に、ブレーキの方が大事ってわけじゃないけどね、あのね、あのね・・・大丈夫だった?」

しばらくは主人の晩御飯は、お茶漬けのみになりそうです。

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