MACラリー2002

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全日本ラリー選手権参戦レポート

2002全日本ラリー選手権2輪駆動部門参戦レポート

2002年全日本ラリー選手権(2輪駆動部門)第2戦 MACラリー2002
2002年4月20日(土)
愛媛県上浮穴郡美山村周辺約250km(オール舗装路面)
タイムスケジュール:第1セクション・・・・20日10時スタート SS3本
          第2セクション・・・・20日14時スタート SS3本
          第3セクション・・・・20日18時スタート SS3本
                    → 合計SS9本(約55km)
天候:曇りのち雨
路面:ドライ(第1セクション)&ウェット(第2&第3セクション)

報告
初戦からわずか2週間、早くも2002年度の第2戦が行われました。開催場所は愛媛県。松山市から国道33号線を約40kmほど山間に入っていった所、美山村。まだ僕がラリーを始めたばかりの頃、『ツール・ド・四国』という名前で全日本ラリーが行われていた場所です。いつの間にか全日本戦は四国で開催されなくなってしまいました。僕にとっては、あの頃雑誌で見て、『すげえ・・』と憧れていた土地での初ラリーです。
初戦で課題として残った、ドライ路面でのセッティング・・今回はタイヤを前回の235/40-17から1サイズアップして245/40-17(フェンダーぎりぎりまでタイヤが出ています!)。今回は事前に10kmの長さのロングSS(Special Stage:林道を閉鎖して1台ずつ全開走行を行って所要タイムを競う区間)を数回走るという情報があったので、フロントブレーキをノンアスベストタイプからセミメタルタイプに変更。フェード現象を起こりにくく対策。さらにショックアブソーバーの減衰力も前回より強めに設定してきました。頭の中ではドライ対策:完璧です。ところが・・・!前日の金曜日、空には雲1つ無く晴れ渡っていたのに、当日は朝から曇天。冬はスキー場になる美川村の山、標高は1000m以上あります。つまり、雲は簡単に山にひっかかり、雨&霧になりそうです。頭の中は『神様~!お願い!雨を降らさないで!』という気持ちでいっぱいにでした。

第1セクション
スタート前から霧雨が降り出し、『神様のバカ!』という思いとともにラリーはスタートしました。初戦と同様に成績は全てSSで成績が決まる設定でした。

SS1(舗装 やや上り約4km)
四国の林道初めての全開走行です。スタート位置について気づきました。雨が降ってない!!そうです、スタート地点とは山の反対斜面だったので、ここはまだドライ路面だったのです!『神様、さっきは疑ってごめんなさい!ありがとう、感謝します!!』と念じながらスタート。走り出してすぐ気づいたのは、かなりの速度でコーナーリングしてもリアが出ないことです。235と245、わずか1サイズの違いなのに、グリップが全然違います。そこで、コーナー進入でブレーキをやや強めに踏んで、姿勢を変えようと試みました。ギャーッ!恐るべしセミメタルパッド。アルテッツァはリアを振り出すどころか、フロントタイヤをロックさせたまま、コーナーアウト側の山肌に一直線に向かおうとします。なんとか側溝の数センチ手前で姿勢を立て直せました。こうなりゃ、べたべたのグリップ走行しかありません。ブレーキは直線エンドでロック寸前まで踏み、ハンドルを切った瞬間からアクセルを徐々に開けていきます。NAPROオイルのおかげか、エンジンの吹け上がりは上々です。アルテッツァはチョロQのように走ります。ゴール!209秒ここまでのベストタイムです!結局、最終ゼッケン(初戦2位のセリカ)に4秒負けましたが2番手に付けました。

SS2(舗装 前半つづら折れ上り&後半ハイスピードやや下り約4km)
今回は10年ぶりの四国での全日本戦ということで、オフィシャルもかなり気合いが入っていました。その1つがフライングのチェック。めっちゃ厳しいチェックでした。通常、SSのスタートはオフィシャルのスターターがカウントダウンします。『5,4,3,2,1』に合わせてアクセルをあおって、『ゼロ!』の声と同時に4000回転くらいでクラッチミートさせます。でも今回は、スターターが『ゼロ』でフラッグを上げ、そのフラッグが上がったのを確認してからスタートしないと、SSゴールで『フライング1秒です』と言われました。ここまで話を振ればおわかりのように・・このSS、フライングを取られました(ペナルティ5秒加算です!)。
さて、走りの方は・・前半のつづら折れ、2速からブレーキング&1速にダウン。ハンドルを切り込んでアクセルオン。さすがの245のタイヤも、1速だとリアを振り出します。途中、2→1のシフトダウンをミスしました。完全なドライビングミスです。このような低速区間は丁寧な運転を心がけないと、1つのミスが大きなタイム差を生みます。
上りきって後半になると、道は突如としてハイスピードになります。しかもやや下り。直線エンドでは3速全開・・約140km/Hのスピードです。そこからロックしないようにブレーキング、2速にダウンしてアクセルを開けていきます。
ここもベストタイムでしたが、ペナルティ5秒をいただきましたので、4秒負けの計算です。ここで事件が起きました。僕の次ゼッケンのミラージュがSS1でクラッシュ。林道を塞いでしまったため、後ろ3台が出走できない状態になってしまったのです。ミラージュを排除して再出走まで40分かかりました。つまり僕と僕の2台後ろのゼッケンの間は、本来2分のはずが、42分空いていたのです。この42分間に雨が降り出しました。当然僕の後ろは3台ともタイムが落ちます。結局、このSS2の僕のタイムはアルテッツァが全日本戦で出した、初めての総合ベストタイム!となりました。パチパチパチ・・・。(でもシフトミス有り~の、ペナルティ有り~の・・全然喜べないぞ!)

SS3(舗装上り&下りミックス約10km)
来ました、10kmのロングSS。しかも最後の方はギャラリーステージです。まだ雨は降ってきません。スタート!チョロQ走りは快調です。でも、この走り方、FRらしくないなあ・・。ここの10kmの区間は第2、第3セクションでも走りますが、なんと!ガードレールが無いところが多い!しかも、四国の山は深い!運転席のほんの1m向こうには・・無い。何も・・。遙か下の方に民家の屋根が・・・。落ちたら、着地まで数十メートル?いや、100mくらいある?長いだろうなあ・・いっぱい後悔できるな・・。そんな林道を3速全開で走ります。『俺達アホや!』と思いながらも右足は床までアクセルを踏みます。ああ、怖い!早くゴールに着きたい!まだか、ゴールは?・・・・・・・・・・
あ、ギャラリーだ!その2つ先のコーナーを回ったところがゴール。タイムは500秒今度は後悔無しの総合ベストタイムでした。
ここで第1セクションが終了。サービス(くたびれたタイヤを交換したり、壊れた部分を修理したり、疲れたドライバー&ナビゲーターを休ませたりする憩いの場?)地点に戻ります。ここで雨が本降りになりました。路面もすっかりウェットです。第1セクションの途中結果。なんとナプロフクシマアルテッツァは総合1位(もちろんクラスでも1位)です!!でも、ドライバーの気持ちは晴れません。ドライ対策は完璧!でもウェットは?????

第2セクション
SS4(舗装上り&下りミックス約10km:SS3の逆走)

もう道には水が浮いています。今回は前回よりも1サイズ太いタイヤです。接地面積が大きいと言うことは、グリップが高いと言うこと・・・正解です。でも、皆さん知ってますか?接地面積が大きいと言うことは、水の上にも乗りやすいと言うことなんです。滑りやすい路面ほど、タイヤのサイズは細くしてやって、面圧(タイヤが路面を押す圧力)を高めてやった方が良いんです(まあ、限度というものがありますが・・)。SSスタート。初戦、235/40-17でトップタイムに迫る走りをしたアルテッツァと同じ車とは思えない動きになりました。1つめのコーナーから、ブレーキでフロントからロックし、真っ直ぐコーナーのアウト側へ滑っていきます。慌ててアクセルオンすれば、今度はリアがどんどん横方向へ滑っていきます。10kmの区間にいったいコーナーがいくつ迫って来たでしょう?そのすべてのコーナーでフルカウンタードリフトです(ドリキン土屋圭一も真っ青!)。しかも、道幅はようやく1.5車線(すれ違いは難しい程度)、左側は100mの谷・・。アルテッツァは、時にイン側の草の上をカットし、時にアウト側のタイヤ半分側溝に落としながら、苦しんで苦しんでゴールしました。ゴールのオフィシャルにここまでのベストタイムを聞こうとした次の瞬間・・・・・1分後にスタートしたはずのセリカ(初戦7位)がゴールして来たではないですか!なんと、このSSだけで、後ろ3台のFF勢に40秒近くもぶっちぎられました(涙&涙)。

SS5(舗装 前半ハイスピードやや上り&後半つづら折れ下り約4km:SS2の逆走)
雨は止む気配はありません。前半のハイスピードコース、2速から3速にシフトアップするだけでもリアは横滑りします。ストレートエンドではエンジンブレーキをうまく使わないとどこかに吹っ飛んで行きそうです。後半のつづら折れの急な下りになると、さらに状況は悲惨になりました。2速から1速に落とすだけでタイヤがロックするのです!もう2速だけでゆっくり下りるしかできません。この4kmだけで25秒もベストタイムに遅れました。しかも、不幸は重なるもので・・・またまたフライング1秒!頭の中は完全にプッツン状態です。『俺はこんな走りをしにここへ来たんじゃあねえ!!』

SS6(舗装 やや下り約4km:SS1の逆走)
このSS、再びアルテッツァはすべてのコーナーをフルカウンターで抜けていきました。しかも今回はドライバーの頭の中はプッツン状態です。SS4の時よりぎりぎりまで攻め込んで・・。時に土手の土を削り、時に左前輪は何も無い所(道の向こう側)をドリフトしながら走りました。人間、恐怖を通り越すと笑ってしまうものなのですね・・ドライバーもナビゲーターも走っていて笑いしか出ません。『うひゃ~、全然グリップしねえ!』『げらげら・・』、『ちょっと~、今ナビ側の前輪、道から落ちかけてたよ!』『あ、わかった?』(爆笑)ってな感じ・・。それでも、ベストから16秒遅れ。勝負の世界は厳しい!まあ、SSゴール後、車内は2人で大爆笑でしたが・・・。
第2セクション終了です。第2セクションスタート時にトップだった我々は、見事にBクラス(エンジン排気量:1401cc~2000cc)の中頃まで落ちました。最後にわかったのですが、この第2セクションはBクラス15台中10位の成績でした(涙)。

第3セクション
サービスでフロントタイヤを新品に交換して再スタート。ブリヂストンのRE540Sというタイヤを履いていますが、このタイヤのパターンには排水性のための縦溝が削られています。しかし、この溝、申し訳程度(ほんの数mm)の深さしかついていないので、第1セクションをドライ路面で走破したタイヤにはすでに縦溝は残ってませんでした。新品は数mm溝がある分、水に乗る頻度も減少するのではないか?と期待してSSへ・・。

SS7(舗装 上り&下りミックス約10km:SS3の逆走、SS4と同じ)
路面はSS4の時よりウェットが強くなっています。しかもいくつかのコーナーでは、何台もの車がインカットするために、未舗装部分の路肩の土がアスファルト上にまで出てきて、非常に滑りやすい状態です。もちろん、アルテッツァは車内で爆笑し続ける2人を乗せて、フルカウンタードリフトの連続です。でも・・・どうやら新品タイヤは思い切り水に乗ることはなさそうです。コーナーの進入はかなり楽になりました。しかし、リアタイヤは第1セクションからのまま・・。立ち上がりは斜めになって進んで行きます。おかげでアクセルコントロールしながらの加速で、スピードの乗りは今ひとつです。
このSS、ベストタイムに26秒負けましたが、同じ区間のSS4で40秒負けたことを考えると上出来でしょう。もう1サイズ、あるいは2サイズ細いタイヤで走れば、どこまでタイムが縮められるのでしょう??そのうち、試してみよう・・そう決心しました。

SS8(舗装 上り&下りミックス約9km:SS5の前半&途中からSS6と同じ)
雨はやや小降りになりました。しかしその代わりに霧が立ちこめています。フォグライトを使用してもほんの数m先しか見えません。スタートして数個目の左コーナー、ナビの指示は5L(ほぼアクセル全開でコーナーリングできる左コーナー)でしたが、コーナーに進入してみるとなんかきつそう・・。『ごめん!3L(直角左)だった!』『おっせ~よ!』      アルテッツァはドリフトアウトしながら右の側溝を乗り越え、山肌に側面から乗り上げます。『まだ行ける!』ハンドルを左に切って右足はアクセルを踏み込みます。ガッコン!再び側溝を乗り越え、道の上に戻りました。そこからまた大ドリフト大会です。直線にあったゴールラインさえも斜めに通過しました。ベストタイムの16秒負け。しかし、一度停止したことを考えれば、現状ではなかなかの走りだったと思います。

SS9(舗装 やや上り約4km:SS3の途中から、SS4&7の前半部分の逆走)
最終SS。またまた、右側はスットーンと深い谷です。しかし、ここまで来れば、もう怖いものはありません。車内は爆笑に満ちあふれています。左の山側、側溝ぎりぎりから右側崖の縁ぎりぎりまですべて使って、アルテッツァはドリドリしていきます。ドライバーの気分は『頭文字D!』です。ギャラリーコーナー。イン側の土が路面に出てきて、まるでダート路面!アルテッツァは横を向いたまま止まりません。アウト側の側溝が迫って来ます。と、突然、グリップが回復。今度はイン側のガードレールが目の前に迫ります。ガシャン!右フェンダーが当たりました。しかしまだ行けます。あとコーナー2つ! 
最終SS、ベストに14秒負けでしたが、6番タイム
結局、第3セクションではクラス15台中7位という予想以上の結果となりました。第1から第3セクションまでの合計で、SSタイムは6番手。でもペナルティを食らったので順位は7位でした。

最終成績:1401~2000ccクラス 7位(15台エントリー)

タイヤの怖さ・・雨の怖さ・・セッティングの怖さ・・いろいろ難しいですね。さすがに全日本選手権、すべてが完璧にできてないと勝てないようです。まあ、初戦に比べて1歩前進・・と考えておきましょう。ドライ路面、ウェット路面での方向性がはっきりしたので、次戦からは行きますよお!!!
あ、今回、気づいたんですが、エンジンの吹け上がる速さ・・とっても良いです。これはNAPROオイルのおかげかな??さすがに高いだけの事はある!結局、マシンのセッティングって、値段とパフォーマンスとの妥協です。安くてまあ、適当なセッティングで済ますか?多少値が張っても良いセッティングをするか?エンジンオイルもセッティングのうちですよね。もし、皆さんに多少の余裕があるなら・・NAPROオイル、お勧めです。
あ、そうそう、次戦は5月の宮崎・・オールダートの予定だったのですが、アルテッツァに合うダートタイヤが無い!ということで、Bクラスの代車を探しています。シビックタイプR?ミラージュ?現在全力で捜索中。請う、ご期待!

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