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全日本ラリー選手権参戦レポート

全日本ラリー選手権
第9戦 ハイランドマスターズ2006

ナビゲーター参戦レポート

2006年全日本ラリー選手権 第9戦 ハイランドマスターズ2006
2006年10月21日~22日

気が付くと最終戦。
確か今年はラリーをお休みするはずだったのに、愛媛、福島、ハイランドと出ております。しかもドライバーはバラバラ・・・。どうせお休みできないなら、来年は計画的に参戦する方向で考えた方が良さそうだと今更気が付きました。もう遅いか(笑)

さて、今回のハイランドは別名『カーブレイクラリー』と呼ばれております。
とにかく悪路で、マシンが壊れると有名なラリーです。つまりサバイバル。速いだけでも生き残れない、生き残ることだけを考えても勝てない・・・一体、どうしたらいいのでしょう。
おバカクルーには非常に難しそうなラリーです。

難しそうですけどがんばりまーす!

いざレキを走ってみると、これは・・・確かに・・・すごい道だ!!
私はハイランド参戦は初めてですが、上原さんは以前にも走ったことがあるらしく、「ここの林道でさあ・・」と思い出話をしてくれます。
「ここの下りでさ、全然まっすぐ走らねえんだよ!で、もうハンドルなんかこっち切ってこっち切って・・そのうちハンドルがどこがまっすぐなのか分からなくなってさ。両手離したんだよ。そしたらナビが『わーばかばか!お前なんばしよーとや!!手離すな!!』って大騒ぎしてさあ・・・」
恐ろしい。確かにハンドルから手を離せばハンドルはまっすぐの位置に戻るけど・・・それを下りのSS中にやるとは。しかもこの悪路で。
上原さんは当時から何も変わっていないらしい。ちょっと心配になってきた。

今回はダート対策してのノート作成を試みましたが、やはりそれでもノートはぐちゃぐちゃに。
さすがカーブレイクラリーと言われるだけのことはあるな。解読不能な箇所がたくさん。
ノートには『GAP』『路面荒れ』『バースト注意』『グレーチング』が大量に書き込まれ、いかに悪路かがノートにも表れています。
「うーん、これは何て言おうかな・・道荒れてる・・いや、ギャップ・・・うーん」
「あ、上原さん。こういうのね、福島で乗った山口くんは、ディッチ(Ditch)って表現しよったよ。英語で溝とか堀とかいう意味らしい」
「なるほど!じゃあそれでいこう」

しばらくすると上原さんの読み上げが、「3R、ディップ、30、4L・・」と聞こえます。気のせいか??しかしまた次の休憩時に、「あのディップの先でさ」と言い出した。
「上原さん、ディップじゃなくてディッチよ。綴りはDitch、ね」
「おおそうか、ディップってなんやったっけ?」
「ディップはあれじゃない?つけると美味しいやつよ」
「ああそうか(笑)」

しかし実は私も人のことを言えない。
福島で山口ゾンビ選手と組むまで、Ditchという表現を知らなかったため、ペースノート合わせのために練習していたときに、山口くんが読み上げる「Ditch」を、「ビッチ」だとずっと聞き違えていたのだ。
なんだろう、ビッチって・・・。
ああそうか!!「くそったれ道が汚ねえぜビッチ!」ということか!!わかるわかる、その気持ち。
ってことで、各所に「ビッチ!」と書き込まれた、実に品のないノートが出来上がった。

練習の合間にそれに気づいた山口くん、やんわりと間違いを正してくれた。
「あの、サイタさん、ビッチじゃなくてディッチ(Ditch)ですよ」
「え!くそったれ道が汚ねえぜビッチ!!って意味じゃないの?」
「違いますよ・・・実はさっきからビッチって聞こえるなとは思ってたんですが・・ノート見てみたらカタカナでビッチって書いてあるし、失礼にあたるかと思いましたが訂正させて頂きます」
丁寧なようで結局失礼感抜群な山口くんの指摘。

「・・・っていうことがあってね」と上原さんに話したら、これがいたくお気に召したらしい。
「わはは!それはいい!そっちの方が伝わる!うちはビッチでいこう!」
ということで、せっかくノートには正しく「Ditch」と書いているのに、「ディッチ」と読み上げると「ビッチ!」と上原さんから訂正が入る。
結局うちのノートはまたまた品のないものになってしまった。
しかも、「もっとひどいやつはサノバビッチ!にしようぜ!」ということになった。
もはや他人が読んでも意味が分からないノートになってしまった。こんなノート、間違っても人に見せられぬ・・・。
しかも隣で上原さんは、「でさ、そのすごいビッチにガツンっていったら、shit!って言うんだ。ノートは日本語なのに、文句だけ英語でな!!」
とかノリノリで話続けております。そんな打ち合わせまではレキで不要ですから(笑)
ああ先が思いやられる。

そんなこんなのおバカな会話をしつつレキも終わり、明日の準備。
前日からいろいろと『ボンピン締め忘れで目の前がオレンジ一色に』事件やら、『シャンパンファイトを待たずして上原さんボンネットに乗る』事件やら問題てんこ盛りで明日が不安になる前日となりましたが、まあラリー前の問題はむしろ良い兆し、と考えて、前向きに明日を迎えることにしました。

【10月22日(土)ラリー当日】
昨日の夜は少し雨が降りましたが、当日は気持ちの良い秋晴れです。
なんとなく根拠はないけれど、今日は完走できそうな気がする!いい気分で上原さんや山口くんと会話を楽しんでいると、そこここから「よっ、リタイヤ女王、今日のいけにえは誰?」とか「女王様、今日こそは汚名返上できそう?」とか心無い人たちが話し掛けてくる。
今日こそは完走して結果を残さないと、リタイヤ女王のままシーズンを終えることになってしまう…!

車検の様子。
「あのう、ボンネットが閉まらないんですけど」byオフィシャル

まだ無傷な姿を・・・。

今回のラリーは、林道3本を使い、順走、逆走織り交ぜて全部で9本のSSを走ります。
最もキモとなるのは、約15kmのロングSS。バーストなどしたらタイヤ交換などであっという間に順位が落ちてしまいます。速く、けれど安全に。そんなことが可能なのでしょうか・・・??

SS1:約3.04km(ロングSSの前半)
スタート前風景。天気が良い日のラリーは気持ちいいです!

清書なしのノートでどこまで読めるか。基本的に読めなそうなところは昨日の夜に書き直してはおいたけれど、清書なしは初めてなので、やはり心配。
「んじゃ、がんばっていきましょう!まずは3kmだから様子見ね。3・・2・・1・・スタート!
20、4Rアンド4L 20、4L・・・・!」
あら、読みにくくない!!最初のままの字だと書いた時の記憶が良く残っていて、イメージが湧きやすい感じ。今まで清書するとイメージが湧きづらいことがあったのですが、清書しないメリットはむしろこれかもしれない! ロストすることもなく、無事にSS1ゴール。
SS1はまだ探りという感じで走ったけれど、そう悪くないはず・・・そう思ったのですが、ゴール地点のタイム一覧を見ると・・・みんな速い!!
「速ええな・・・みんなあのビッチでスピード抑えてないのかな」
上原さんがつぶやきます。
ディッチ、ですよ。恥ずかしいから人前で言わないように。

SS2:約10.45km(ロングSSの後半)
「ようし、今度はちょっとがんばろうかな」そう言ってスタートしたSS。
さっきよりリズムも上がって良い感じ・・・! と思ったけれど、ちょっと振りすぎ(笑)!!
めちゃ怖い!!でも面白い!!
などと思っていたら、左コーナーで突然アウト側にふっとんだ!!
「戻して戻して!!戻れる、戻してー!!」
道に戻ったと思ったら、今度はイン側の草むらに頭を突っ込んでいる。
「ぎゃーー!!もどしてーーーー!!」
おかげでタイムはでなかった。でも車も無事。まあいいか。

ゴール後、「俺、ちょっと振りすぎかな?」と上原さん。
「基本的に振り気味でいいとは思うけど、ちょっと振りすぎかと・・・」
「じゃあ次からもう少し抑えようかな」
「いいよ、次ギャラステだからこのまんまで(笑)」
「えー!」
「あ、でもジャンプはしちゃだめよ」

SS3:1.17km(ギャラリーステージ)
「ギャラステだからここは楽しく走ってね(笑)」
「えー!ここの道好きじゃないんだよな・・・」
先ほどのセレモニアルスタートでは、ひどくあっさりした紹介で、今ひとつ寂しかった我がクルー。
ここは派手に走って、ギャラリーの皆さんの記憶に残ってみたいところ。

「んじゃ、ギャラリーの前はサービスしていいよ。でも車壊さないでね。3・・2・・1・・スタート! 70、3Rアンド3L 20、3Rジャンプ! 30!」
予定通りジャンプ台ではジャンプせずに、ギャラリーコーナーを抜けます。
「20クレスト6L 30、ディッチ!ディッチ!」
しかし上原さん、減速する雰囲気を見せずにディッチに突っ込んでゆく。
「ディッチーー!ディッチよーー!もうギャラリーおらんよーー!!」
いくら叫んでも無駄無駄無駄。ものすごい衝撃と共に、シートから体が浮くのを感じます。次の瞬間、
ガシャンという大音響と共にマシンは着地。私の首もグギッという不吉な音を立てる。
ああ、今日はマシンが壊れるか私の首が折れるか、どっちが先なのか不安・・・。
ここはトップの5秒落ち。たった1.17kmなのに・・・みんなどうやって走ってるの??

ここで20分の短いサービス。
ここでゾンビ山口選手のリタイヤを知る。なんとギャラリースタンドの目の前で転倒したらしい。
みんなは「さすが女王の呪いだ!!」と笑っているが、さすがにちょっと責任を感じてきた。
とりあえず、「ゾンビ、ごめん・・・」とメールを送って再スタート。

SS4:1.17km(ギャラリーステージ・SS3と同じ)
スタート前に、前ゼッケンまでのスタートを見ていると、皆さん意外と普通に走っている様子。
「なんだ、みんな普通じゃん!俺も普通にいこ」
と上原さん。まあ、このSSもマシンが壊れそうな箇所はいくつもあるので、ハイテンションで抜けるよりは安全で良いかも。距離も短く、差もつきにくいし。
・・・と思ったけれど、今度はさっきより1秒縮めたのに、これまたトップの5秒落ち。

SS5:15.77km

ロングSSスタート前風景。日も傾いてきました。

いよいよロングSS。私はいつもロングSSを走り損ねるので、おそらくこの距離が私の自己最長記録を更新してくれるはず!
「私もロストせんようにがんばるけん、がんばりましょう!」
「おう!」
「3・・・2・・・1・・スタート! 4Rアンド4L、20、4L、30・・・!」
うん、やっぱりいい。こっちの方がノート読みやすい!ノートについての不安はなくなってきた。

後半になった頃から、前ゼッケンの起こす砂埃がひどくなってきた。差が縮まっているってことだ。
「・・・・!・・・前が!見えん!!」
ノートを読む合間に、上原さんの声が聞こえる。これは走りにくそうだ。
路面はレキのときよりずっと悪くなっている。ノートを読み上げている最中に、荒れた路面でマシンが突き上げられ、シートから体が浮き、次の瞬間にシートに叩きつけられることの繰り返し。これで何度も読み上げが中断される。
「さっ、(ガシャンガシャン!)んぐっ、さっ、(ガン!)ぐっ、3L!!3Lね!!」
砂埃で前方が見えない分、ノートの読み遅れや不明瞭さはそのままクラッシュやリタイヤに繋がりかねない。絶対にそんなことにはしたくない!
「Long3Lイッ(ガン!)、イッ(ガシャン!)ンみぞ、インみぞ注意ね!イン注意!!」

1台、バーストしたらしいインプがタイヤ交換していた。あれで数十秒はロスになる。もしかしたら、うちの順位も1つ上がったかな・・いかんいかん、そんなことよりSSに集中だ!
前ゼッケンの砂埃がますますひどくなり、目の前は真っ白に。
「4R、50、LongLong3L下りで60・・・!」
「見えん!前が真っ白で・・・!」
「まだストレート、次LongLong3L下り!3L下りで60・・・!」
ああ、ラップさせてほしい!けれどきっと前ゼッケンにはまだ私たちが見えないのだろう。
「前ゼッケン見えたら、もうパッシングしよう!これじゃ危ない!もう抜くよ!」
「その前に、前なんか真っ白で見えねえよ(笑)!!」
「確かに(笑)!」

コーナーを抜けて、砂煙の向こうに突然、右に寄せて止まっている前ゼッケンが見えた。
「落として!落として!前ゼッケンラップ!落として!」
道が狭い場所だったことと、砂埃で見えたタイミングが遅すぎたため、避けきれぬままにラップ。
慌てて減速するも、スピードが乗っていた状態からこの距離じゃ減速しきれない!!
だめだ!!接触する!!
すごい音がして、ランサーの右ミラーがもげて飛んでいくのが見えた。
「ごめんっっ!」
聞こえないと分かっていながらも、叫ぶ上原さん。
「次!!80で3.5L、50ね!足とかどっかやった?」
「大丈夫と思う!」
「よし、じゃあこのままペース上げて!次LongLong3R、50・・!」
なんとかゴール!ああ、疲れた。でも面白かった!!やっぱりラリーはダートのロングSSだ!!

前ゼッケンがゴールするのを待ち、お互いの損傷具合を確認する。
幸い、お互いにラリーを続行できなくなるような大きな損傷はなく、少しほっとする。

ここで45分のサービス。
移動中、足がおかしいことに気づく。どうやら足が曲がっているらしい。
スペアなんて持ってきてないし、サービスでどこまで直せるか・・・?

サービス風景

「ここは持ち主が叩いた方が、もしものときのあきらめがつく」byサービス隊長
も、もしものときって・・・・?

時間ギリギリまでがんばってはみたけど、結局交換するスペアもない状態なので、曲がったまま再スタートするしか選択肢はない。
ここからは完走ペースで、最後まで走りきることのみを目指そう。運がよければ、一桁での順位に入れるかもしれない。とにかく今日はサバイバルラリー。最後まで走る!!

SS6:5.552km(ひどいガレ場)

スタート前風景、ナビ席より。

こんな足で走るのは嫌になるほどのガレた林道です。
「どう、走りにくい?」
「いや、全然平気だ」
「じゃあ壊さないようにがんばろう!ゴールまでいこうね!」
「おう!」
「15秒前・・・10・・・3・・2・・1・・スタート!4Lアンド4R、20、Long3L・・!」
暗くなった状態でのノートを少し心配していたけれど、問題なく読める・・!
これでノートに関する全ての不安材料はなくなった!
「3.5L、20、Long3R、アウトから入って!インだめ!インだめだめよー!」
うん、むしろイメージはすごく湧きやすい。よく考えると、今日ってまだ一度もロストしてなくない?うほ!!・・・いや、この展開、むしろやばい。
2002年の北海道で、「一度もロストしてない!!」と喜んだ次のSSで、非常にキケンな読み遅れをやらかし、あやうくガケから落ちそうになったっけ。
最後まで気を引き締めなくちゃ・・・!

ここでのタイムは5分32秒。トップは21秒。でも完走ペースだからいいのだ!
完走、完走・・・!

次のSSは同じ林道の逆走なので、キャンプ場横でプール。星がきれい!!
上原さんと暖かいコーヒーを飲みながら、星を眺める。
「俺さあ・・・」
「ん?」
「昔さ、こうしてきれいな星空を阿蘇で眺めた後にさ」
「うん?」
「リタイヤしたんだよなあ・・・」
「ぶっ」
まったく、不吉なことを言わないで頂きたい!!

「そんなこと思い出さないで、完走、完走・・完走、完走・・!」
言い聞かせながら、再スタート。

SS7:5.552km(ひどいガレ場・SS6の逆走)
「とにかく完走ね!!ここひどいガレ場やけん、ギャップやグレーチングは丁寧にね!」
「おう!」
「3・・・2・・1・・・スタート! 3L、30、Long4R、40・・!」
心配していたマシントラブルもなく、無事にゴール。
タイムは5分39秒。トップは15秒。良い良い。とにかく完走だ!!生き残っていることが全て!

運命のSS8:9.048km(ロングSSの逆走の前半)
さて、今度はちょっと長い距離のSSです。上原さんによると走りにくいということはないらし
いので、少し安心・・・?
「それにしても星、きれいねえ・・」
「ああ、あの阿蘇で眺めた星もきれいだったなあ・・・」
「その先は言うなっ(笑)!!」

そんな不吉な会話をしながら、スタートラインにつきます。
「今度は9kmね。ちょっと長いけどがんばってゴールしよ」
「おう!」
「はい、15秒前ね・・3・・2・・1・・スタート!!3L、40、Long3R、130・・!」
ああ、やっぱりラリーって楽しいなあ。今日は絶対完走したいなあ。
そんなことが頭をよぎったのは、不吉なことが起きるということを本能的に感じたせいでしょうか。「LongLong3R・・・あれ?3Rよ!!3R!!」
ノートは聞こえているはずなのに。上原さんもハンドルを右にきっているはずなのに。
なぜかマシンは3Rをまっすぐまっすぐ進み・・・土手に乗り上げ・・・!!
これ以上登れない、という地点で止まった。
ああ良かった、でもこれなら戻れそうだ!「戻して!戻れる!バックバック!」
上原さんがバックギアに入れた瞬間。
あ・・・・あれれ?あれれれれ??
目の前の景色が、ゆっくり反転してゆきます。
「ああああああーーーーー!!」
これはーーっ!!いつかどこかで見たようなーーーーっ!!!

エボ7はゆっくりゆっくりと反転し、屋根から着地。完全に道をふさぐ形で、お腹を見せて止まりました。ああーーっ、転倒したらもうリタイヤ確実じゃん(涙)!!
それよりやばい!!こんな真横向いて止まったら、次ゼッケンが横っ腹に突っ込んでくる!!
土手に上った時間を考えても、もう数十秒しかないはず!!
「上原さん!!そっち出れる!?私はこっちから出るよっ!!早く出て!!次が来るっ!!」
ドアを蹴飛ばし、インカムのラインを引きちぎって、慌てて外に出る。
すると目の前のコーナーがラジオポイントだったらしく、オフィシャルが大量にこちらに駆けて来るのが見えた。
「大丈夫ですかーーっ!」
「あ、大丈夫です!それより次が!次止めないと!!」
「大丈夫です、すぐ止めましたから」
・・・・・ほっ。

でも次ゼッケンがまだきていない。本当に止めたのか?でもまだきてないよ?
この目で見るまでは心配だ。
「次が・・次がこない。次ゼッケン、本当にもう止まったのかな?」
とウロウロしていると、誰かが背後から
「ゆきちゃん、大丈夫?」と肩を叩く。
「大丈夫です・・・って、あれっ!?なんで原さんがここにっ!?」
そこにいたのは次ゼッケンのナビの原選手。
どうやら私は動揺のあまり、走ってきた方向とは逆ばかりを心配して見ていたらしい。
気が付くと、後ろには数台の競技車が止まっていました(笑)

あーあ、完全にふさいじゃってるよ・・・。Byオフィシャル

じゃあ安心したところで・・・と写真を撮っていると、C-ONEのアキラ選手が、
「せっかくだから、2人でランサーと一緒に写りなよ。俺シャッター押してあげるよ」
と優しいお言葉。っていうか、せっかくって、何(笑)!?

せっかくだから、はいチーズ! 反省の色ナシの2人。

SS8をキャンセルにさせてしまったにも関わらず、オフィシャルの方も写真を撮るためにライトを当ててくださったりして、有難いやら申し訳ないやら。
その後、道をふさいだランサーをみんなで押してひっくり返し、後続ゼッケンを通し・・・
ああ、終わった。
すごく楽しかったのに!今日は絶対完走したかったのに!
今日はすごくすごく・・・すごく楽しかったのに!!
ひっくり返ったランサーを見ると、右フロントのタイロッドがポッキリと逝っておりました。
これじゃ曲がるはずもないよなあ・・・。
でもまあ、土手で良かったのかも。谷側に落ちるという可能性もあったわけだし、そうなるとマシンも人も、ダメージは計り知れません。
とはいえ・・・、ああ。

「ああ・・・星がきれいだなあ」
避難場所のラジオポイントで、上原さんと2人、静かに星を眺めました。

向こうではオフィシャルが、まだうちの転倒シーンの話で盛り上がっています。
「俺はさ、もう絶対後ろ通すって思ってたからさ!でもあれじゃ無理だったよ!」
「完全にふさいでたもんね!」
「いや、ランサーがさ、土手を登ってくところ、俺見てたんだよ!そしたらさ・・!」
「俺も、ひっくり返るとこ見たよ!!」

「みんな楽しそうだね・・・」
「だな・・・」

「星・・・・きれいだね」
「来年・・・・どうしよ」

すごくすごく楽しいラリーが、突然中断されてしまったこの悲しみ。
こんな形で今シーズンが終わるなんて、悲しすぎます。
せっかくハートに火がついたのにっ!!

「ああ、リタイヤ女王の称号を返上することもできず、今シーズンが終わってゆく・・・」
「あははは!まあしょうがないな(笑)」
「上原さん、笑ってるけど、スタンプラリーどうすんのよ。人ごとじゃないんじゃない?」
「ああっ!!」

スタンプラリーの帝王と、リタイヤ女王の苦難の日々は続きます。

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