第42回ソネットラリー

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全日本ラリー選手権参戦レポート

2003年8月30日(土)~8月31日(日)
2003年全日本ラリー選手権第6戦:ソネットラリー

8月29日(金)【レキ】
 久しぶりのラリーです。
 思えば、第1戦での「ルノー届かないよ!どうする?」から、「FD動かないよ!」「北海道、成立しないらしいよ・・・」と、本当に今年は呪われたシーズンでした。
 もう6戦目だというのに、ポイントはゼロ。
 私も10年ラリーやってますが、こんなに最悪なシーズンは初めてです。
 この、呪われたシーズンから脱するために、ソネットは絶対に勝つのだ!優勝するのだ!ここから奇跡のチャンプになるのだ!!
 と、気合を入れていたのですが・・・・

上原さんの参戦記にもあるように、FDは全然吹けず、前日のレキの時点で、かなりの不安がありました。
 しかも、ここ最近仕事が忙しくて、慢性的な睡眠不足のために私の体調も最悪。おまけにFDは狭い!!狭すぎる!!
 メットホルダーはつけたけれど、あまりの狭さに、メットホルダーまでメットが通りません(涙)
 おかげで私は、メット2つを膝に抱えたまま、ペースノートを作ります。暑い・・・狭い・・・・重い・・・・・苦しい・・・・・。
「ごめ、上原さん。ちょっと止めて。は、吐きそう・・・・・」
 あ、明日、あたし、大丈夫なのか・・・?
 炎天下でのレキを終え、上原さんと宿へ向かいます。ダンナの飯田・横手組とは、宿で合流予定です。
 上原さんと夕食の焼肉を食べ、ビールを飲み、部屋に戻るともう上原さんは寝ています。
「寝るのは早いっ!!お風呂にいた蛾を退治する約束よっ!」
 酔っ払った上原さんを無理やり起こし、お風呂にいた蛾を退治させ(宿が揺れるほどの騒動でした)、ようやく一息。
 上原さんは既に気持ちよさそうに眠っていますが、私にはまだ、ノートの清書という仕事が残っています。
ドライバーはラリー当日までの数ヶ月、数週間をかけてマシンを作り、ナビは前日遅くまでノートの清書。
ダンナの飯田・横手組は仕事の都合でレキに参加できなかったため、夜遅くに宿に着いてから私のノートを写す予定になっています。
2人が着くまでに清書しないと・・・・・隣で気持ちよさそうに眠る上原さんをうらめしく横目で見ながら、せっせとノートを清書します。
あー、明日、天気どうなるかな・・・・。

8月30日(土)【本番当日】
 心配されていた天気ですが、既に朝から暗い雲が見えています。タイヤの選択が難しいところです。
 受付はお昼でしたが、スタートは夕方17:00から。
「まだ何時間もある。ギリギリまで見定めよう」 どのクルーもサービスも、空ばかり見ています。
 初めて乗るFD・・・・・雨は怖いなあ。

【第1ステージ】
 結局、雨は本降りにならないままスタート。
 去年はしのいサーキットでのSSがありましたが、今年は全て林道SSです。
 これぞラリー!という感じであります。
 私たちのエントリーしたCクラスは、新型Z以外、全てスターレット。異色の2台のうちの1台というわけです。
 ふっふっふ・・・・みんな見とけ!!うちはクルマが異色なだけじゃなく、ドライバーも異色だぞ!!

SS1(約7.42km)
 ついにFDで走るときがきました。ちょっとドキドキです。
 いつも上原さんは、マシンができてないとか練習してないとか何だかんだと言いつつ、走らせれば「おおっ!」という走りを見せてくれます。
(まあ、「おおっ!(落ちるっ!)」ってのもありますが・・・)
 今回もきっと・・・・!
 期待を込めて、スタートの秒読みをします。3・・・・2・・・1・・・スタート!!
 さすがCクラス、パワーを感じます。確かに回りはしないけれど、でも、これで回るようになれば・・・・という期待が膨れ上がります。
 頭の入りもいい!これは上原さんに向いているクルマだ。今回、エンジンが回らないのがすごく悔しい。
 と、突然途中で「プシュー」というような異音がしはじめました。
「何っ!この音!」「パイプだ!!」
 ひーー!! いきなりSS1でトラブルですか・・・・(涙)
 なんとかゴールしましたが、問題は直せるかどうか。SSのタイムは全然遅れてるけど、それより何より、次のSSまでに直さないと!!
「次のSSまでの距離は、約15km。急いで移動して時間作ろう・・・」と、ラリコンを見ると・・・・・きゃー!死んでるー!!
 なぜだか距離が動いていません。幸い、次のSSまでに移動区間はドンツキ(突き当たりのこと)のマップが繰り返されるので、なんとか移動はできそうです。
 それにしても、なんだかトラブル続き・・・・。

SS2(約2.3km)
 急いで移動して、上原さんはパイプを見て、私はラリコンの配線を調べます。
「そっちどう!?」「なんとかいける!」「そう・・・・ラリコンは無理そうよ。とりあえずこのままSS走るよ」
 とりあえず、走っている間にトラブルはありませんでしたが、エンジンが吹けず、スピードに乗りきれないままに次のコーナーがくるという悪循環の繰り返し。
 上原さんも走りにくそうです。相当ストレスがたまります。タイムも、他の選手にキロ3~4秒負けています。くっそー!
 でも、まだまだラリーは始まったばかり!絶対に取り戻せる!!取り戻す!!

SS3(約7.42km SS1と同じ林道)
 SSまでの移動時間が余ったので、上原さんはボンネットを開けて、再度チェックしています。私もまたちょっと足元に潜って、配線をチェック。
 わ、わからん・・・・・。もういいや、他のクルーのタイムを聞きに行こうっと。
 と、足元をふんばった途端!!
「ガキッ!!」
 ん?私、何かを踏んづけたようです。なんだ? ぬ? ぬおおおおお!な、なんだ、この、白いケムリは!!
 煙は足元から湧いてくるようです。こ、これは・・・・
 きゃああああああ!消火器のノズル踏んじゃったみたいいぃぃいい!!
 車内はもうもうとした白煙に満たされています。
 もう、今にもジュディ・オングが『魅せられて』を歌いながら出てきそうな勢いです。
 っていうか、そんな場合じゃねえっ!
「上原さんっ!上原さんっ!たいへん、消火器踏んじゃった!げほげほげほ」
「ん?なに?・・・・・ぬわ!!」
「ごめ、げほげほげほ・・・・踏んじゃったと思う・・・ごほごほ・・・」
「ああ、ストッパーがもげとる。お前踏んだやろ。まあ、もう煙は出てないから大丈夫やろ」
「ごめん、げほげほげほ」
 ふうふうと吹きながら車内のケムリを出す上原さん。ああ、ごめんなさい。大事なSS前のドラにこんなことさせるなんて。あたしも吹くわ。
「ふうふうふう・・・・・げほげほげほ、ごほごほごほ、なんか、ケムリまた出てきてない?なんか、けむ・・・」
 ふと見ると、上原さんが、真っ白くなった床を、雑巾ではたいているではありませんか。
「げほげほげほ、上原さん、あたしまだ車の中やけん、はたかんとって・・・・げほげほげほ、ふうふうふう」
 ああ、既に疲れました・・・・。

 気を取り直してSSです。ここは、さっき走ったSS1と同じ林道です。
「ノートは合ってたね。このノートを信じて行こう。タイムは絶対に上げられる。がんばろう!」
 3・・・2・・1・・スタート!!
 さっきよりも良く踏んでる。テンポも良くなってる。よし、調子に乗りだしたか?
 相変わらず加速が悪く、スピードには乗らないけれど、全体の動きは良くなったみたい。きっとタイムに結びつくはず・・・・ゴール!!
 SS1でのZのタイムに近づきました。よし、きっと勝負できるはず!がんばるぞ!!

SS4(約2.3km SS2と同じ林道)
 リズムは取り戻したとは思うのだけれど、いかんせん、気持ちにマシンがついてこない。
 ここで踏んで・・・・!と、踏んだ加速が、1テンポ遅れてついてくる。次のコーナーまでに乗せるつもりだったスピードに乗らないままに、コーナーがきてしまう。
 こういうのって本当に走りづらい。上原さんも苦しそう。
 ちなみに、こういうときって、ナビもノート読みづらいんです。
 ナビはドライバーの走り方をリズムとして捉えているので、そのリズムが狂ったときは、かなり敏感に気づきますし、そういうときのストレスも、かなり強く感じます。
 うむむむむ・・・・・・・辛い。

SS5(約7.3km SS1の逆走)
 パイプが外れたり、ラリコンが死んだり(死んだままですが)、消火器が発動したり(させたり?)とバタバタしていましたが、ここにきてやっと、他のクルーのタイムを聞くことができました。Zは完全にトップを独走していますが、2位との差は18秒で、まだ縮められる範囲です。
「よし!こっから差を縮めよう!!気合入れていこー!」 「おう!」
 スタート!!
 相変わらずエンジンは吹けませんが、下りになればなんとかいけます。上原さんらしい走りになってきます。FDは思ったよりもずっと頭が入り込んでくれて、「うわ!だめかも!」と思うようなときでも、「クイッ」と頭が入って、曲がってくれます。しかし、怖い・・・・。
 回っていないエンジンとはいえ、やはりCクラス。迫力がある!これでエンジン回るようになったらどうなるんだろう・・・・と怖くなってきました。
 ゴールしてみると、Zとのタイム差はありますが、2位にはくいついています。
「よし、残りもがんばろう!」 「じゃ、とりあえずサービスに戻ろう」 と話していると・・・・
 オフィシャル:「あのうー、何か引きずってますよ?」 「ええ!?」 FDがだんだん壊れてゆく・・・・(涙)
 引きずっていたのはどうやらインナーの「何か」のようだったので、なんとかサービスまで帰り着いて、他のクルーのタイムをチェック。

ゼッケン43 上原・飯田組   1654点
ゼッケン44 三好・市野組   1604点
ゼッケン45 長谷川・鈴木組  1636点
ゼッケン46 吉井・鍋倉組   1662点
ゼッケン47 大庭・高橋組   1649点

 まだまだ2位は狙えます。
 シャフトの皆さんのてきぱきとしたサービスのおかげで、FDは安心して2ステを走れそうです。
「飯田さん、消火器の粉、拭いといたからね」
「あっ、す、すみません・・・・」
 恥ずかしい。ごめんなさい(涙)

 2ステはかなりの距離を移動して、別の林道へ行きます。あっちは雨が降っていると予想して、タイヤを交換して臨みます。
 FDで雨って、どうなんだろう・・・・・。

SS6(約7.7km)
 案の定、SSで使う林道が近づいてくるにつれ、空には雲が隙間なく、重く垂れはじめ、ついには雨が・・・・
 土砂降りというほどではありませんが、路面は完全にウェットです。
 この林道は去年も使った、ラテンのリズムで走った林道です。上原さんの嫌いな道じゃないはず。雨で条件は変わったけれど、きっと良い走りができる!!
「もう、この林道2本で終わりやけんね。がんばって差を縮めよう!」 「おう!」
 しかし、エンジンが吹けないというのは致命的です。ドライバーが描いている走りがことごとく裏切られて、全体のリズムが狂います。
 私も、去年走った道ではありますが、とてもノートが読みづらい。悔しい・・・もどかしい!!
 ゴールして、後ろゼッケンが入ってくるタイムを見ます。速い・・・・。他のクルーのタイムを聞くと、全然離されてる。
 悔しい・・・・・悔しい!!

SS7(約7.7km SS6と同じ林道)
「最後だし、雨の中待っててくれてるんだし、せめてギャラリーコーナーはかっこよく走りたいな」
「そうだね。みんなにかっこいいとこ見せてやろうよ」
 あっという間に、このラリー最後のSSです。こうなったら、楽しく走りたい!満足して帰りたい!
 3・・・・2・・・・1・・・・スタート!!
 んんんん、上原さんはがんばれど、FDがついてこない。
 ギャラリーコーナーでも良い動きができず、ものすごくストレスがたまる。
 くっそう、くっそう!ものすごく悔しい!!

 結局、差を縮めることはできず、結果は5位となりました。
 今回のラリーは、半年間ラリーができなかったストレスを解消するどころか、更に増す結果になりました。
 応援してくださった皆さん、マシン製作に力を貸してくださった皆さんにご恩返しできなくて残念です。
 次までに問題を解決して、次こそ絶対に勝ちたいです。
 次は9月末のモントレーに参戦予定です。がんばります!!

***(おまけ)***
 ダンナの飯田・横手組も、タイヤを満足に準備できず、納得いかない結果となったようです。
 私たちも今回のラリーは余裕がなかったので、ゴール後の宿で、ダンナクルーと初めて会話しました。
「どうだった?」「だめ・・・・。」
 4人で暗い顔して、朝になるまでビールを飲みました。こんなに美味しくないビールは、もう飲みたくないです(笑)
「ところでさ、写させてもらったノートだけどさ」
「うん?」
「途中から、なーんか数字が合わないんだけど。作り方、変えた?」
「ううん、いつもどおりだと思うけど? あたし気分悪かったから、気づかなかったのかな・・・いや、だって、ノート写すって話はしてあるから、作り方変えたのなら、絶対に言うと思うよ。ね、上原さん、ノートの作り方、変えてないよね?」
「あ、バレた(笑)? 途中から変えてみたんよ(えへ)」
「言ってくださいよおおおおお!俺、落ちるかと思いましたよっ!!」
「あはは、バレんかと思ってた(笑)」

・・・・・・相変わらず、夫婦の危機は続きそうです。

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