最近のディーラーはシビアです
先日、愛車の1年半点検(メンテナンスパックに加入しているもので…)をディーラーに出したときのことです。クルマを預けて1時間ほど時間を潰してからディーラーに戻ったところ、点検は何事もなく済んでいたのですが、クルマを引き取る際に「スモールランプがブルーのLED球に代わっていますね。次回入庫される際には必ず元に戻してください。でないとお引き受けできません」と釘を刺されてしまいました。
今年に入ってから当局の対応が厳しくなり、ディーラーやカー用品店に対して「車検不適合車に対しては一切のサービスを提供してはいけない」という指導が入ったことは知っていましたし、実際にフロントサイドのウインドーにフィルムを貼っていてオイル交換を断られたとか、車高が低すぎてタイヤ交換を断られた、違法改造していたショップが摘発された、という話も聞いていました。
私はマフラーやサスペンション、エアロといった大がかりな改造はしないので、あまり気にも留めていなかったのですが、まさかスモールランプまで指摘されるとは思ってもみなかった、というのが正直なところです。ディーラーとカー用品店、街のカスタムショップでは多少の温度差はあると思いますが、これからはちょっとしたドレスアップやカスタムも法規を気にしないといけませんね。
ただ、そういった法規に関するインフォメーションが少なすぎると思いませんか? 例えば今回のスモールランプは道路運送車両法上は車幅灯と呼ばれていて、色は白色、淡黄色または橙色ですべてが同色であること。夜間、前方300mの位置から点灯を確認でできるもの。地上2m以下で左右同じ高さであること。照明部の最外縁が自動車の最外側から400mmまでの間にあること。という細々とした決まりがあります。
工場への入庫時や車検時だけ取り外してまた元に戻してしまうユーザーと、それで済んでしまう現状がありますが、良かれと思って取り付けたパーツが不意にハネられてしまうことがないよう、そういった情報のインフォメーションだけは、国やパーツメーカー、ショップにお願いしたいですね。
(2004年5月7日)