2010年の全日本ラリー選手権参戦レポートです。

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全日本ラリー選手権参戦レポート

全日本ラリー選手権参戦レポート2010

全日本ラリー選手権第6戦 新城ラリー2010

ドライバー参戦レポート

2010.9.24-26 新城ラリー2010
場所:愛知県新城市  距離:323.48km
天気:雨→曇り→晴れ  路面:オール舗装(ほぼドライ、一部ウェット)

前戦6月の北海道から早3ヶ月・・・この間、四国(愛媛)、後志(北海道)と2戦をパス。。。。というのも、ちょっと私生活の方で、開業をしまして・・・その準備だのなんだので忙しく・・・すみません。
まあ、今回も開業後2ヶ月しか経過してないのに、休んでラリーとか行っていいんですか???という声を無視しつつ、参戦したのでした。

火曜日から関東は雨・・・週間天気予報では木曜から金曜日まで雨らしい・・
「ああ、あの新城の林道、ウェットだと滑りそうだよなあ・・」「落ちたら痛そうだなあ・・・」「それより車壊すと借金地獄だなあ・・」などなど、秋の雨はいろんなことを思わせてくれるのです。

木曜日夜中3時。今回初めて組む、ナビの露木選手と埼玉県三郷市のシャフトモータースポーツで待ち合わせ。露木選手は、シャフトの社長、往年の全日本チャンピオン:大桃千明選手の正ナビをしていた人で、私にとっては「乗っていただく」感じのナビゲーターであります。(北海道の時の森さんもそうだったのですが・・)でもよくよく聞いたら、私より1歳年下ということが判明!そ、そうだったのか!
首都高から東名高速に入って一路西へ。ノンストップで静岡県牧ノ原SAに朝6時に到着。トイレ休憩してすぐに出発。7時前に浜名湖SAに到着し、朝食。スタミナ丼定食を食べました。三ヶ日ICを降り、国道を走るとやがて新城市に入ります。ガソリンを給油してスタート会場へ入りました。

スタート会場にはすでに半分くらいのエントラントが集合しており、いつもの顔があいさつに訪れてきてくれますが・・・・眠い! 我が憧れの漆戸あゆみナビがご挨拶に来てくれているというのに、我が頭はすでにZZzzzzz・・・・。

露木ナビに起こされて、10時からレキ開始。夕方6時までの長丁場。すでにここからラリー開始って感じです。

まずは作手のSS・・・昨年、トップにぶち離された元有料道路の上りSS。う~ん、観光道路なだけに、道幅が広い広い・・・いったいどこを走ったらいいのか???できるだけレース張りにアウト・イン・アウトのラインを探して走ります。今年は新型シビックはいないけど、200馬力車はたくさんいるし・・・あ?憂鬱なSS・・。

次に今大会の勝負所、雁峰林道。ここは初日3回走行するロングの19kmと2日目の7kmを連続でレキします。路面はウェット。しかも木々が深く、晴れてもあまり陽が当たりそうにない道・・・。なんとわだち部分以外は苔が生えていて、こりゃグリップしないな・・・。そんな道が19km・・・ん~、いじめか?でも、気を取り直して、「いやいやこういう道は軽量コンパクトなFF車が速い」とプラス思考で・・・でも、こんな道、ウェットで攻めたら、19kmももたんわ!!

そしてギャラリーステージである、宝来線。スタート後すぐにギャラリーが鈴なりのコーナー。そして前半は道幅のある上り、後半はタイトな下り。ここも下り路面に苔が・・・!!!やだ!こんな道!!

最後は大平線。昨年もレキした林道ですが、本番ではここまで来ませんでした。今年は昨年よりいい感じでレキしました。うん、ここは得意!

新城市内の店は多くが20時くらいに閉店してしまいます。レキ終了後、急いでサービス隊と夕食へ。国道添いの中華料理屋さんに行きました。ホテルに戻ってちょっと1杯・・・1杯が2杯・・・2杯が3杯・・・そして新城の夜は更けて行くのでした。

当日(9月25日)
スタートは10時半なので、朝はゆっくり・・・9時頃起床して、ホテルの部屋で和んでいると、川の向こうの会場から、「さあ、開会式です!」
そして我がナビの電話がRRRRRRRR・・・「えっ?出なきゃいけないの?」「ほとんどの選手は参加している????」
スタート前から大慌て!!支度して会場に着くと同時に、「これで開会式を終了します。スタートは10時からです・・」って・・・。ちょっと先が思いやられましたが・・・

スタート
昨年も正ナビの飯田有希子が感動するぐらい、スタート地点にはギャラリーが鈴なり・・。しかも大半は右側・・・。ま、いっか。
スタート台では、「外車での参戦。上原選手、一言!」ってマイクを振られたので、「もう一台の外車、ロータスの松本さんとワンツーを狙います」って言ったのに・・・・

SS1 作手 3.81km 舗装上り
旧有料道路で、道幅がめちゃめちゃある、苦手なコースです。スタート後の加速はそこそこ・・・2つめの右コーナー・・頭がクッと入って・・おお、良い感じでコーナーを回る!!!いいかも!確か去年はここで40秒近く離された思い出が・・・今年は行けるかな??
難関のループ橋も良い感じで上がります。
ゴール!!「今日は良い日になりそうだ!」
後で途中経過が出ましたが、ここはクラス9位。トップとは20秒くらい離されました・・・まだまだですな。

SS2 雁峰北 19.40km 舗装up&down
昨日のレキでは、ウェット、苔、狭いツイスティ・・と3拍子揃った難関コースです。果たして今日の天気でどこまで乾いているのやら・・・。このコースを熟知している地元勢のほとんどは、タイヤを柔らかいソフトコンパウンドにして走るそうです。ほとんどのクルーが同様の選択の中、我々は「上原さんのドライビングにタイヤのコンパウンドの差は関係ない」という、嬉しいような、悲しいような信頼の元、硬めのコンパウンド「R」でのトライアルです。SSスタート前では他のクルーから心配されたり、アホ扱いされたり・・・
スタートしてしばらくは陽が当たるコースでほぼドライ路面。よし!これならRコンパウンドで充分・・・しかし、日陰のコーナーは完全ウェット・・。。。。。。おお、滑る?。
しかし、SSが進むにつれて、路面は乾き、Rで全く問題なく走行。むしろこれ、ソフトだったら5~6kmでタイヤが持たなくなってるよね。うん、チームシャフトの戦略は大正解!!!露木ナビとのコンビネーションも全く問題なく進行します。6km過ぎ辺りから、次第にブレーキの効きが甘くなり始めていましたが、リズムに乗って攻めていたため、そのままのペースで続行。露木ナビからは、「ちょっと雑になってきてますよ!!」という声が・・・。自分でもそんな気はしていましたが、ここまで来てなかなかアクセルを戻せないし・・・と思ってたら、10km過ぎに「すみません、ロストしました!!」との声。あ、ちょうどいい!有視界走行になったのを契機に少し緩めて、ブレーキやタイヤが戻るのを待つ・・という大人の走りに徹してみました。約2kmほど走ったところでペースノート走行に復帰。さあ、タイヤとブレーキは戻ったかな??と思ったら全然変わらず・・・・。13kmあたりでジャンクションを越えると、少し直線区間が長くなりそれまでの2速主体から2⇔3速の道に。いよいよブレーキがきつくなってきたなあ・・と思っている矢先、3速から2速に落として旋回する左の巻いたコーナー。減速が遅れ、完全なオーバースピード。右足でブレーキとアクセルを操作していたため、左足でブレーキが踏めず・・(ああ、未熟者)。アウト側にマシンはどんどん向かっていく。その先には杉林が・・・と思った瞬間、フロントが落ちた!そのまま屋根から木へ。ガシャ!!!

昨年もそう思ったのですが、ここまでのSSタイムは決して悪くは無かったはず!ああ、もったいない。残念。ばかばか!!!!

リタイヤ後、サービステントで若槻さん(この日はエントラントでなく、取材で来ていた)にインタビューされ・・・「なんでさ、上原君落ち続けるの?」「もうかれこれ20年くらいやってるよね??」「自分でコントロールできないの?」等々、人の傷にたっぷりの塩を塗りたくるような、本当に心優しい取材を受けました。
絶対!「東京ラリー」では若槻幸次郎をギャフンと言わせてやるうううう!!

それにしても、ほんと、なんであそこでコントロールできないっすかね~・・・。

次戦は11月5・6日にナプロさんのお膝元、福島県の棚倉町をスタート&ゴールする「東京ラリー」です。また、応援お願いしまっす!!

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