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フクシマから逃げない理由

なぜ、フクシマに留まる選択をしたのか

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正直に言ってしまいます。かなり迷いました。原発がこんなことになるとは考えてもいなかったので、本当に迷いました。実際に岩手で代替地を探してみたりもしました。でも、避難先の仙台から戻って、みんなで話し合った時、岩手まで行ける人はほんの僅かしかいないことが分かった。それぞれに家庭の事情がある。それは仕方ないことです。もし、県外に移転すれば仲間がバラバラになってしまう。それはどうしても避けたかった。一方、県内に留まれば四割ぐらいの仲間とまた一緒に働けることが分かった。それで、福島で再起しようと決めました。

県外に行くとなると私たちの仕事は許認可制ですから、移転先の役所に再申請して、認可を受ける必要があるとか、せっかく福島県内で高まった当社の知名度が無駄になってしまうとか、これまでに培ってきた人脈が途切れてしまうかもしれないといった点ももちろん心配ではあったけれど、それらの理由は決定的なものではなかった。

私は自分が生まれ育った自然豊かで、思い出が詰まったふるさと福島を愛しています。だから簡単に離れるつもりはない。そして、もっとも大きな理由、それは苦労を共にしてきた仲間とバラバラに離れてしまうことは耐えられなかったのです。

幸いなことにここ梁川に適地を見つけました。放射線量も比較的低く、土地も広い。設備も新しくしたので働きやすい環境が間もなく完成します。今いる12人のスタッフに加えて、新たに約30〜40人を採用して、40〜50人の体制で本格的に再開するための準備を進めています。(2011年10月現在)

浜通りの南相馬の工場は、これまで通り稼働して6人が働いています。広野工場も時期はまだ未定ですが、来年には何とか現地で人を募集して、再開したいです。震災でいったんは避難せざるを得なくなった仲間と、また一緒に働いて福島に「和」のある組織を作りたいですね。

今回の震災とその後の復興に関して、さまざまな意見がありますが、私たちは微力ながら福島の復興に貢献したい。そのためにも、福島を離れる訳にはいかないのです。

和や仲間に何か特別な想いでも
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