ドライバー参戦レポート 2005 RTC RALLY in SHINTOKU

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全日本ラリー選手権参戦レポート

2005全日本選手権ラリー
ドライバー参戦レポート 第4戦 2005 RTC RALLY in SHINTOKU

8月・・梅雨もすっかり明けたというのに、俺の心の中には真っ黒な重たい雲が横たわっていた。あと2日で待ちに待った北海道のラリーへの出発。それなのに、7月18日から39度台の発熱が続き、25日にようやく熱が下がったと思ったら、今度は腹痛&頭痛&吐き気、さらには右の股関節痛が・・この2週間で6kgも減ったし、身体に力は入らないし、ロールバーの間から乗り降りするたびに股関節が痛いし。『こんな状態でラリーは無理かも・・』と出場をあきらめようかとも思ったが、ラリーは参加しなければ始まらない!しかも連続リタイヤの汚名を晴らすには、『北海道』、『ダートラリー』、絶好の条件だ。

8月3日、夕方仕事を終え、埼玉県三郷市のシャフトモータースポーツにマシンを取りに行く。昨年の北海道では、オーリンズのショックの別タンクがロワーアームに干渉してスタート前に外れてしまったためいろいろやって、とりあえずは走ったが・・という結果だった。オーリンズも今年は気合いが入っており、7月上旬から俺のDC5をテストに引っ張りだして、いろいろ試したらしい。


ドラを写すナビ

8月4日朝6時。俺とナビは関越自動車道を一路新潟へ向かった。
新潟からフェリーに乗り、日本海を北上。翌日朝4時に小樽港へ入港。1年ぶりの北海道では意外にも真夏の太陽が俺たちを出迎えた。帯広に着いた昼頃には気温は35度にも達し、TVは『今年一番の猛暑』と繰り返していた。帯広では、出発前からトラブっていた、左のヘッドライト(HIDバルブ)を購入、ステアリングボスにヒビが入っていたので交換等を行った。夕方にはラリーの開催地である陸別町の宿舎に入った。特にやる事もないので、ナビと雌阿寒温泉に行った。途中、ダート路面を走る事ができ、思った以上にリアが出る事がわかり、明日はリアを粘る方向にセッティングしていかねば・・と思った。雌阿寒温泉では露天風呂があり、気持ちよく浸かっていると、横の方から『これじゃあ混浴と一緒やん!』と聞き覚えのある声がする。一段高い塀の上にナビの顔があった。こ、これは・・。一方的に見られている状況じゃないか!不公平だ!そそくさとナビの視線をかいくぐるように内湯へと移動した。
夜、今回もサービスをお願いした、札幌のSEKINENとその仲間達が宿に到着。次第にラリーへのテンションが上がってきた。ビールを飲むと、病んだ身体には良く効き、あっという間に世の中が回り始めた。おやすみなさい。

6日朝5時起床。午前中はレキで各林道を2回ずつ試走する。今回は3本の林道とWRCでも使用する陸別サーキット。林道はどこもかなり浮き砂利が敷き詰められており、わだちをはずすと吹っ飛んで行きそうだ。一番走りやすいのは陸別サーキットの路面だった。
午後、いよいよスタート。1年ぶりのリベンジの始まりだ。スタート前に、サービス隊にお願いして、リアが粘る方向でセットアップしてもらった。

SS1 ダート路面 約5.3km
浮き砂利ハイスピードコースで、各コーナーともリアがブンブン出ようとする。しかもDC5はハイパワー・・ちょっとしたアクセリングで簡単にわだちから出て行こうとする。路面もパワーをかければ砂利が後方に飛んで行くだけ。マシンは少しも前には進んで行かない。ジレンマと欲求不満を抱えたままゴール。タイムは3'11"1。『アキラのタイム見て!ゼッケン15番!』ナビにタイムを聞いてもらう。『ゼッケン15は不通過だよ!』お~!途中で1台落ちてたのはアキラか!普段、さんざん言われているので、こんな時にはちょっと優越感が・・後で馬鹿にしたろ~!!ここまでの中では2番手タイムだが、ベストは3'06"4。5秒も離されている。この林道を今日3回通過するので15秒か・・辛いな。なんとか挽回しなければ!

SS2 ダート路面 約5.3km(SS1と同じ)
サービスで後ろのセッティングをさらに粘る方向に変更。さっきよりはリアの滑りが収まった感じ。それでも相変わらずDC5はじゃじゃ馬だ。途中の長い直線。アクセルを床まで踏みつける・・が、DC5はいつもの加速が得られない。回転数が5000以上上がらない。『なんじゃあ、こりゃ~??』4速から3速にシフトダウンするが、パワーは出ない。『こんなところで終わりたくないぞ!しかもマシントラブルはもうごめんだ!』心の中で叫んでもDC5には届かないらしい。結局タイムダウン。3'12"7。ベストは3'03"3らしい。次第に立場は厳しくなる一方だ。

SS3 陸別サーキット 約2.4km
SSスタート前にボンネットを開けてみるとラジエターキャップが緩んで液が吹き上げた痕が・・。パワーダウンの原因はオーバーヒートか?とりあえず今は水温は下がっている。短いSSなのでサービスまで持つだろう。サービスの関根さんから、『スタート後の2つ目の右コーナーは注意!』と言われていたので抑えた。その後のストレートは気持ちよく踏んだ。ウオータースプラッシュまで準備されており、WRC気分が味わえた。こうなりゃ目標タイムはペターソルベルグだ!各コーナー、イン側やアウト側の土手に乗り上げつつもアクセルを踏んだ。ゴールしてみればベストタイム。よし!久しぶりのベストタイムだ!
やはりベストタイムを取るというのはドライバーにとってはうれしいものだ。特に俺は他の人に何と言われようとも、ベストタイムにこだわりたい性格をしている。SS3のベストタイムが沈みかけていた俺の気持ちに喝を入れた。

SS4 ダート路面 約5.3km(SS1と同じ)
本日3回目の林道だ。かなりわだちが深くなり、ローパワーでは前に出すのが辛そうな道になっている。しかしDC5はぐんぐん前に出て行く。それにしてもコーナーのラインがいまいち合わない。進入でどうしても浮き砂利に乗ってしまう??おかしい?俺のラインはおかしいのか??それでも立ち上がりは圧倒的なパワーで前に進む。ゴールしてみればベストタイムに0.2秒差の3番タイム。これなら明日はいいところまで行けそうだ。

1日目終了時点で、1位上原利宏/伊藤一也(シビックSi)。11秒差で2位森
博喜/藤綱和敏(セリカ)。0.6秒差で3位馬渕貴則/島田憲二(ミラージュ)。1.8秒差で我々が4位です。2位までは行けそう!明日もがんばるぞ!

2日目も朝は5時起床。今日は3kmと8kmの林道を走る。8kmを3回走行するのが勝負になるだろう。

SS5 ダート路面 約3.7km
レキの時から『この道、滑りそうだな~』と思っていた林道。スタート後左に上がって行き、大きく右に回り込み、今度は右方向にハイスピード上りコースだ。こういう上りストレートはパワー勝負!2速→3速→4速・・その後、緩やかに下り始めた5Rのコーナー。DC5はテールを左に振り出し、斜めに走り始めた。とっさにカウンターステア、アクセルコントロール。今度はテールが右に流れる。まだフロントは道の上にあるし、右側はなだらかな斜面。『OK!まだ大丈夫!』そのままDC5は道に復帰・・・・の予定だった。突然マシンが宙に浮いた感じがし、俺の周りにGが回り始めた。『うわっ!』ガッシーン!・・ガン!ガン!・・グシャッ!まだまだマシンは飛んでいる。最後にガン!という衝撃とともに着地。俺の北海道、俺のDC5、俺の2005は終わった。


よく飛んだものだ

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