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全日本ラリー選手権参戦レポート

全日本ラリー選手権参戦レポート2009

BICC Rally of TSUMAGOI 2009

ナビゲーター参戦レポート

やってきました嬬恋に。
なんと、2006年のハイランド以来の イケイケ’s の復帰ラリーです。
なぜに九州育ちの雪道未経験の私たちが、よりによって復帰戦にスノーラリーを選ぶのか。
しかもダンナであるところのカブトの借り物マシンで!
・・・丸2年の冷却期間があったにも関わらず、相変わらず自分たちがどういうコンビなのか全く自覚しておりません(笑)

今回は、金曜の日中にレッキを行い、ナイトステージでSSを2本走り、残りは翌日土曜のDAY2に続きます。
いつもは「いけいけ!!踏め踏め!!行ける行ける!!」とドライバーを励ます(煽る?)私でありますが、さすがに復帰第1戦目でリタイヤなんかした日には目も当てられません。
しかも今回、スノーラリー。リタイヤしたら地獄の寒さを味わうことになりそうです。
リタイヤを恐れた私は、前日に使い捨てカイロを買い込み、レーシングスーツの下には重ね着につぐ重ね着。上原さんからは、「お前・・・それ着すぎやろ。ビバンダムくんみたいになっとるぞ」 と呆れられる始末。
だって、雪の中でリタイヤしたら地獄じゃん!!

いやもちろん、寒さだけじゃなく、今シーズンを楽しくすごすためにも、第1戦は必ず完走しなければ!
借り物マシンを無傷で返さねば!!
明るい気持ちで今年をスタートさせなければ!!
という気構えで、初日は 『とにかく安全に帰ろう!!』を連呼してのスタートです!

DAY1 Section1
【SS1::Panorama R 4.151km】

SSスタート地点で、いきなりオフィシャルからの注意事項。
「ストレートはハンドル取られますので気をつけて走ってください!」
「あ、はい、わかりました」

「・・・だってよ。注意事項、聞こえた?」
「聞こえたけどさ。・・・・一体、どう気をつければいいんだ??」
「さあ(笑)?」

雪道初めてコンビには混乱が増しただけの注意事項でした(笑)

「・・まあ、雪道初めてやけんさ。今日を無事に走りきりましょう!」
「おう!目標はゼッケン1の、世界のアライだぜ!!」
「・・・。まあいいや(笑) 楽しく元気にいきましょう!3・・2・・1・・スタート!」

しかし元気にと言っても・・・全然前に進まない(笑)!!
雪ってどう走ればいいんだ!?
進まない、曲がらない、止まらない!!
アクセル踏めばワケのわからん挙動が出て、「うわ!」ってなるし、ハンドル切ったらあっちむいてこっちむいてあっちむいて・・・・どっち行くの!?ドコ行くの!?何すんの!?
なになになに、これってなにー!わかんないけど楽しーーー(笑)!!

意味が分からぬままになんとかゴール!
タイムは・・・2:53.9。
「ゼッケン1のタイムを聞いてくれ!」
と上原さんが言うので、世界のアライ選手のタイムを聞いてみたところ、予想通りキロ10秒も違う(笑)
やっぱりすごいなー。
一体、どうやって走ってんだろう!?

【SS2::Kadokai Ishizu 2.466km】
1本走って雪道の走り方が分かったかと言うと、全く分からず(笑) 練習やレッキをやったところで、本番スピードになると全然勝手が違い・・・。
ラリーが終わるまでに何かが分かるのかどうかも微妙な気がしてきました(汗)

「これ1本走ったら今日は終わりやけんね!無事に帰ろう!」
「おう!」
「3・・・2・・・1・・・スタート!!」

ここのキモは、2Rから2Lへの連続コーナー。レッキでダブルコーションのマークをノートに書き入れ、突っ込まないように、手前のストレート50から 「落として!!落として!!」を連呼。
・・・イケイケ’s史上、こんなに落とせと指示を出したのは初めてです(笑)

ベタ落とし指示だらけのノート(笑)
ベタ落とし指示だらけのノート

おかげでなんとかゴールできたけれど、今度はゴール後に刺さりそうに!
「うわー!!どこ行くのーー!!戻って戻ってーーー!!」

・・・スノーラリーは、SSだけが危険ってわけではないようです(汗)

なんとかDAY1は完走して、サービスに戻ります。
サービスでは、
「うわー!上原さん、無傷じゃないすか!!」
「良かったー!帰ってきたー!」
と、ものすごい歓迎ムード(笑) 
まだ1日目、たったSS2本走っただけなのにこの喜ばれよう。私たちが皆さんにどれだけ心配かけていたか良く分かりました(汗)

2本走っただけなのに大歓迎されるエボ

DAY2 Section2
【SS3::Panorama L 1 6.755km】

さて、問題のDAY2です。
昨日の夜から降っている雨(!)のせいで、雪はかなり融けたらしいです。

・・・これってスノーラリー(笑)??

でもまあ、路面に全く雪がないわけではありません。
ところどころ凍っているし、雪もあるし、でも融けたところはヘビーウェットだし・・・。
一体私たちにどうしろと!?

「・・・まあつまり、昨日ノートに書き込んだ路面状況は全くアテにならないので。基本滑ると思って入ってね」
「でも、融けてて舗装が出てたら、踏まないとタイムでないだろ?」
「まあね、そういうとこは踏んでって」
「そこを、どう見極めればいいんだ?」
「さあ(笑)?まあ、見た感じで!フィーリングで!」
「なんだそれ・・・」
だって、私にも分かりませんもの(笑)!!

しかし、なんといきなりこのSSはキャンセル。
次のSSへ向かいます。

【SS4::Omae Suzaka 1 6.228km】
ここは唯一、昨日の夜から雪が降り続いている林道。
かなり危ないぞと釘を刺されておりますが、私たちにはどうしたら良いのかサッパリ分かりません(笑)
「まあがんばっていこう!3・・2・・1・・スタート!」

うわ、怖っ!めちゃくちゃ滑る!!
エボは右に左に、路肩の雪だまりを慣らしながら道幅を人の3倍くらい使いながら走ります。
これってどうなるのーー!!どこ行くのーーー!!

が、前方に大きくバッテンを出したエントラントが出現!
「ストップ!!ストップ!!バッテンだよ!」
止まってみると、既に2台止まっていて、コーナー先に道をふさいだゼッケンがいるらしい。
あらら・・・・。しかし明日は我が身。この道怖いなー。

コースクリアを待つ間、前ゼッケンの方から質問が。
「あれ、上原さんどっか突っ込んだんですか?」
「ううん、路肩は万遍なく走ったけど」
「それでフロント真っ白なんだ(笑)」

本当だ、みんなのマシンのフロントは真っ白じゃない!!
なんでうちだけ・・・・?? そんなにラリースタッドレスっていいの??

【SS5::Nitazawa Baragi 1 2.326km】
さて、運命のSS5。
最初の2Rでいきなり曲がらない&進まないで「これはリタイヤか!?」と焦ったけれど、なんとか復帰。
「これってどうやって曲がるんだ!?うりゃ!サイド!!」
サイドを引くと、エボはくるりと曲がった!
「わー!上手!!すごーい!」
「こうか?うりゃ!」
「わー!曲がったー♪楽しー!!」
雪道初心者なので何でも大喜び(笑)

なんとかかんとか走り、もうすぐゴールというとき・・・それは起きた。
コーナー立ち上がりで振り返しが来て、大きく反対にアタマを振ったエボ。
立て直したと思えばまた逆に振られ、そしてまた逆に振られ・・・右に左にアタマを振りつつ、進行方向は道路脇の電柱に一直線!!!

「ぎゃーーー!!戻して戻してーー!!」

しかしアタマを振るだけで、進路方向は変わらない。
だめだこれぶつかる!正面からクワガタか、左前からナナメに刺さるかだけの問題だ!
ごめんカブトごめんカブト、エボ無傷で返せないよ、ごめんねえええええ!!

そのとき!!
もう電柱に当たるだけという瞬間、フッとエボは右に向いて、ミラーまで30cmという至近距離で電柱をかわした!!!!
「きゃあああああ!すごいー!今!!神が降りた!!神だ!!」
「すげー!!今のすげーーー!!」

車内はもう大騒ぎ(笑)

いやあ、ぶつからなくて良かった・・・。

【SS6::Baragi Ice Circuit 1 1.538km】
本日ギャラリーステージの予定だったサーキットですが、残念ながら昨夜からの雨でキャンセルです。
せっかく寒い中ギャラリーの皆さんが集まってくれたのに。残念です。

ちなみにここ、去年はツルツルに凍ってて全く進まなかったらしいです。
それを聞いたおバカクルー、
「ここってラリー車より犬ゾリの方が速いんじゃねえか?」
「そうかもねー。あ、でも、世界のアライさんだったら犬ゾリに勝つかな?」
「そうだな、犬の数と気合次第だな」
「でも犬の数増えたら統制が難しそうだねー」
などというアホな会話をしておりました(笑)

さて、サービスを終えたら残りSS3本を残すのみです!!

DAY2 Section3
【SS7::Nitazawa Baragi 2 2.326km】

ここはSS5と同じ、小さなRが続く林道です。つまりなかなか進まない。
「ねえねえ、普通SS中って写真撮れんやん?でも今日って撮れそうじゃない?撮ってみようかな」
「おお、俺のことも撮ってくれ。カッコよくな」
「撮れたらね~」

などと言ってカメラを準備してスタートしたのですが。
上原さんがあれこれ新しいことを始めだしてスピードがアップしたので、私もそれどころじゃなくなってきまして、ノートを読むのに専念することに。
おかげでタイムは25秒もアップ。・・・って、25秒!?2.3kmで!?
なにこの初心者みたいなタイムアップの仕方!?
まあ、雪道初心者コンビですからね・・・(笑)

【SS8::Baragi Ice Circuit 2 1.538km】
SSキャンセルのため、TCのみ通過。
さて、あと2本!!

【SS9::Panorama L 2 6.755km】

SSスタート待ちの風景

先ほど走れなかった林道です。
ここはカタそうなトンネルがあるので要注意。あそこにだけは刺さらないようにしなければ・・!
「トンネル注意ね。あれには勝てんけんね!行ったらいかんよ!3・・2・・1・・スタート!!」

うわ、ここ滑る!!怖っ!!
なんとかかんとかエボは進み・・・進ん・・・でいたが、左コーナー出口で振り返しが来て、そのまま右に左にまたアタマを振り出し・・・大きく左に振れたまま、右フロントが路肩の雪だまりに入った!
そしてそのまま制御不能に!!

うわーー!!ここって外側石壁だ!!あれに当たる前に止まって!止まって!止まって!!!

すると願いが通じたのか、雪だまりが優しく深く暖かく、「大丈夫だよ~、モフフフ」とエボを包んで止めてくれました。ほっ。

って、ほっとしてる場合じゃない!!出さなくちゃ!!
しかしバックにしても全く出る気配がない。
「だめだ!!後ろ止めるぞ!!」

外に出ると、後続は通せそうな道幅はある。これは通すしかない。
しかしコーナー出口だから、みんなまっすぐ出てくるとは限らない。
なるべく手前で合図出さないと・・・!!

路肩の雪に埋もれながら走る走る。
けれどコーナー向こうに行く前に、後ろゼッケンが上がってくるのが見えた。
だめだ、あっちまで行けない。
慌てて土手に上がり、全身で「あっちに寄って!寄って!」の指示を出す。
後ろゼッケンはなんとかエボを避けて通過してくれた。ほっ。
ああ、それにしても寒い・・・雪に埋もれた足が冷たい・・・・(涙)

2台通過したところで、後続のスタートが止められたらしい。
レスキューが上がってきて、エボを引っ張り出してもらう。
自走可能だったので、ここではトップのタイム+10分をもらうことに。
ああ、あとSS1本残すだけなのに、いきなりビリ争いになってしまった・・・(涙)

そしてフロントからは木が生えましたw

【SS10::Omae Suzaka 2 6.228km】
最後は一番雪の残るSS。さあ、楽しく走って無事に帰るぞ!!
「3・・・2・・・1・・スタート!!」

うわー!滑る滑る!!でも雪っておもしろい!!サイコー!!楽しー!!
もっと雪走りたいなあ。学生の頃から、雑誌で見て憧れていたスノーラリー。こんなに楽しいものだったなんて!!
などと甘い思い出に浸っている場合ではなかった。
まさかここでも神が降臨するとは誰が予想しただろう・・・!?

ゴール手前のストレート、コーナーから立ち上がったときにまた振り返しが来て、エボは右に左にと挙動を乱す。
うわ、うわわ、ここ全然戻らないじゃん!滑って滑って・・・うわー!!

左にはむき出しのガードレール。
エボは右に左にアタマを振りながら、当たりそうで当たらない、当たらなそうで当たりそうで当たらなそうで・・・という絶妙の距離をキープしつつ、ガードレールをなめるように走る。
ある意味、究極の焦らしのテク!!って、ここただのストレートだから!!
そんなとこ攻める必要ないから!!やめてーーーー(涙)!!

しかし全然エボはガードレールから離れる気配がない。
だめーー!もう当たるーー!ごめんカブト、今度こそごめん!!

そのとき、また神が降り・・・エボは突然道の真ん中に戻った!!

「わーーー!!すごーーい!今また!神が!神が降りた!!」
「すげーーー!!あぶねーー!!俺すげえ!」
車内は大爆笑&大騒ぎ(笑)

前方のゴールで見ていたギャラリーの皆さんも大喜び(笑)
地吹雪の中で見ていてくださった皆さんに、少しでも喜んでもらえて幸いです・・・。

そんなこんなで、なんとか私たちの復帰ラリーは完走で終えることができました!
順位は36台完走中、34位。
少しも勝負に絡めなくて残念でしたが、九州育ちの雪道未経験コンビですので・・・。
けれど、上原さんはたくさんハンドル回せていいリハビリになったし、私もここ数年のしかかっていたプレッシャーから自由になって心からラリーを楽しめて、いい復帰戦になったと思います。
ラリーを始めた頃の、「ただひたすらラリーが楽しい」という気持ちを思い出しました。
これで気持ちよく、今シーズンを走れそうです!

次は全日本開幕戦にエントリー予定です!
マシンが間に合えば・・・ですが・・・・・(笑)

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