ワイパーブレードの交換時期
みなさんはワイパーブレードをどれくらいのサイクルで交換していますか?
特に交換サイクルなど決めず、拭き残しが目立つようになったら交換するというパターンがほとんどではないかと思いますが、実はこのワイパーブレードにも、「半年に1回ゴムだけを交換して、3年でブレードごと交換する」という自動車メーカー想定(指定じゃありません)の交換時期があります。
そもそもワイパーというのは、ウインドーについた水を完全に拭き取るのではなく、薄く均一な膜にすることで視界を確保しています。均一な膜を作るためには、ゴム全体をガラス面に均一な力で押し付けることが大切ですが、それを果たしているのが野球のトーナメント表のような形状のワイパーブレードと、ゴムの中に仕込まれたバーティブラと呼ばれる金属の棒(板?)、そしてゴム自体の柔軟性なのです。
客観的な評価方法としては、ゴムの場合、切れやひび割れがある、片方に倒れて戻らないといったケースはもちろんのこと、水を固く絞ったウエスで拭いたときに汚れを超えてゴムが溶けたようなボソボソした跡がついたら寿命。ブレードの場合は、アームから外して左右に小刻みに振ったときに、カチャカチャと音がするようならリベット部分にガタが出ている証拠で、ゴム全体に均一に力が配分できなくなっている可能性が高いのでそろそろ交換、という判断ができます。ぜひ参考にしてみてください。
ワイパーを最初に開発したのは、今も生産を続けているアメリカ・トリコ社で、1910年のこと。当時の社長が雨の中で車を運転中に、自転車に乗る少年にぶつけてしまったのがきっかけだった、ということです。
(2002年1月8日)