APIの「SI」と「SK」はなぜないの?
エンジンオイルの性能表示として世界的に広く使われているアメリカ石油協会のAPI規格。ガソリンエンジン用は「S」で、ディーゼルエンジン用は「C」で始まるアルファベット2文字、オイル缶に必ずといっていいほど記載されていますから、みなさんご存知ですよね。
SA、SB、SC、SD、SE……と、後ろのアルファベットが進むほど高性能になり、現在は昨年7月から運用が始まったSLがガソリンエンジン用の最高グレードになっていますが、それ以前の最高グレードはSJ、その前はSH。そうなんです、「SI」と「SK」が存在しないのです。この2つ、なぜないかご存知ですか?
まず「SI」ですが、「I」が「1」と間違いやすいことと、すでに国際単位を表す記号として使われていたことから採用が見送られたということ。「SK」は韓国に同じ名前の石油会社があったために採用が見送られたということです。どうでもいいと言えばどうでもいいことですが、雑知識として覚えておいてください。
(2002年6月4日)