クルマの足回りを勉強中!
去る7月28日、ロードスター・パーティーレースの第2戦にメカニックとして参加してきました。これはビルシュタイン製ショックや強化ブレーキ、大型ラジエターなどを標準装備したロードスターNR-Aのワンメイクレースで、2002年は筑波で4戦を予定。クルマはナンバー付きで公道が普通に走れることが大前提で、改造らしい改造はほとんどできないイコールコンディションのレースです。
レース経験が無いあるいは浅いドライバーを対象にしたクラブマン、マナーを重視した中級向けのエンブレム、本格的なバトルを楽しむマスターズの3クラスあり、1台のクルマで3人のドライバーが3クラスに出場することが可能。私の担当したクルマも3クラスにエントリーしていました。
マスターズクラスに出場したドライバーは、かつてデミオレースでシリーズチャンピオンになったこともあるそこそこ乗れるドライバーなのですが、このところ壁に突き当たり気味で、序盤に単独7位になると、後は抜けもしなけりゃ抜かれもしない、見ているコッチもハンドルを握っている本人も、まったく面白くないレースになってしまいました。
エンジンはイジれないので、いいオイルと効きそうなオイル添加剤を入れるぐらいが関の山。あとは足回りのセッティングが勝負です。実は私、バイクの足回りはそこそこ煮詰められるのですが、クルマの足回り、それもレースセッティングとなるとズブのシロウト。早速これから足回りのセッティングのお勉強です。
「レースのメカニックって何が楽しいんだろ?」と思う方も多いと思いますが、ドライバーのインプレッションからエンジンや足回りのセッティングの方向性を決め、実際にイジり、それがドンピシャリと当たってタイムがポンッと上がると、何とも言えない満足感があります。大袈裟な言い方をするとドライバーを育てているような感覚でしょうか。
ウチのドライバーも何とか表彰台争いができるぐらいまでに育てたいと思うのですが、どうなるでしょうか……。
(2002年8月1日)