ディーゼル乗用車は生き残れるか?

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ディーゼル乗用車は生き残れるか? 

新聞紙上でも発表されましたからすでにご存知の方も多いと思いますが、2001年6月に公布された改正自動車NOX法の車種ごとの規制強化が2002年10月1日から開始されることが、政令として決定しました。

対象地域は前NOX法で定められている東京、埼玉、千葉、神奈川、大阪、兵庫のエリアを拡大し、新たに愛知、三重の一部も加えた全280市町村で、これまでのトラック、バスに加えてディーゼル乗用車にも適用されます。

車体重量3.5トン以下の小型ディーゼルトラックとディーゼル乗用車に課せられるNOXとPM(いわゆる黒煙)の排出基準は、ほぼガソリン車と同等という厳しいレベルで、現在の技術水準では適合車種はありません。唯一といっていい対策となるPM除去装置(DPF)の開発も、ディーゼルエンジンが必須とされる大型トラックやバスを中心に進められていて、小型トラックや乗用車向けは手付かずの状態。仮に開発されたとしてもかなり高価な装置になってしまいますから、クリアするのは事実上不可能という見方が大半です。

10月1日以降、原則として初度登録から9年を経過したディーゼル乗用車は、規制値をクリアしない限りこのエリア内で登録することができなくなります。全国的に見ればごく一部の地域ですから、即ディーゼル乗用車がなくなってしまうわけではありませんが、今後県条例で追随して来るケースも増えるでしょうから、いずれにしてもディーゼル乗用車には厳しい時代がやってきそうです。

実は、私も1年ほど前までディーゼルエンジンのエルグランドに乗っていたのですが、これに先立って浮上した東京都のディーゼル規制案を聞いて、「値段が下がらないうちに」と慌てて手放しました。結局ディーゼル乗用車は東京都の規制から外れて、内心「早まった」と思っていたのですが、結局こういう結果になりました。PMの問題さえ何とかなれば悪いことばかりじゃないんですけどねぇ、ディーゼルエンジンも。

(2002年3月5日)

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