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コラム

軽油には隠れた種類があった

朝夕はかなり冷え込むようになり、雪の便りもちらほら届き始めましたが、ディーゼル車オーナーの方にぜひ知っておいて頂きたいことがあります。それは軽油のこと。軽油に種類があるってご存知でしたか? 一部のメーカーにある普通の軽油とプレミアム軽油の違いではなく、ブランドの違いでもなく、寒さに対する耐性によってJIS規格で4種類に分けられているんです。

寒冷地にお住まいの方は「何を今さら」という感じでしょうが、都市部や雪の少ない地域のディーゼル車オーナーは、そういったことを教わる機会がないので意外に知らないんです。

軽油には元々灯油成分が含まれていて、その量が多いほど温度が低くなったときに濁ったり、流動性が低下しやすくなり、最悪の場合は凍結してしまいます。この濁り始めるポイントを「くもり点」といって、JIS1号がマイナス2.5℃、JIS2号がマイナス5℃、JIS3号がマイナス12℃、JIS特3号がマイナス19℃となっています。灯油成分を取り除く手間がかからない分だけ、1号の方がコストが安いので、夏場は全国的に1号が使われ、10月ごろから地域の気温に合わせて2号や3号に替わって行きます。

ここで厄介なのは、普段は都市部の市街地しか走っていないクルマで、スキーなどで積雪地に出かける場合。都市部では真冬でも1号か2号を供給していますから、出発前に満タンにして現地に出かけると、途中で、あるいは翌朝に、軽油が凍結してエンジンがかからなくなってしまうことがよくあります。

寒い地域に出かける場合は数日前から給油量を調整し、目的地に近づいたところでタンク容量の半分以上給油できるようにしないといけません。タンクからエンジンに向かう燃料パイプは、エンジンの熱の影響を受けず、しかも完全に外気にさらされていますから、走行中でも凍る可能性がありますから注意しましょう。

ただし、積雪路ではたいがい燃費が落ちますし、予想外の渋滞に巻き込まれることも間々ありますから、ギリギリで現地に入るのもまた危険。雪の中でエンジンが止まったらそれこそシャレになりませんから、十分注意してくださいね。

(2002年11月2日)

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