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全日本ラリー選手権参戦レポート

東日本ラリー選手権
第3戦 第29回りんどうALPEN ATTACK 2006

ナビゲーター参戦レポート

2006年東日本ラリー選手権 りんどう
2006年7月8日~9日

前回の秋田どんぐりでの完走&3位入賞にすっかり気を良くした私たち。
調子に乗って、りんどうにエントリーしてみました。

りんどうは、1ステダート、2ステ3ステはダートと舗装のミックスという構成になっていて、タイヤの選択が難しい。
しかし上原さんは、「ダートと舗装の割合が同じであれば、Sタイヤをチョイスするのが正解だ!!」ということで、Sタイヤを含め、エボの中はタイヤだらけ。どうやら私の後ろには、なんと8本ものタイヤがぎゅうぎゅうに積まれているらしい・・・
こんなに持ってって、ちゃんと使うんでしょうね・・・・途中でリタイヤなんかして、「あー結局4本しか使わなかったー」なんてことになったら情けないですよう・・・・

金曜日のレキを終え、ますます「明日は2ステ3ステのタイヤはSタイヤで決まりだ!!」との確信を強めたらしき上原さん。
スタート会場でも「えー!Sでいくの!?」「それはちょっと無理じゃないすか?」と皆に言われながらも、ますます自信を強める様子。「世界のアライも、シャフトの大桃さんも、舗装とダートの割合が同じなら絶対にSだって言ってたぞ!」と言うけれど、それを履いて今日走るのは、アライさんでもなく大桃さんでもなく、上原さんなのだということが一番問題では?
そこんとこを理解しているのか??
ダート用タイヤを履いてもどっか行っちゃうドライビングなのに、大丈夫なのかしら・・・でもまあ、上原さんはダート得意だし、「上原くんは、タイヤが4つついて動いてれば、なんでもいいからね」と言われた人だから、なんとかなるか(楽観的)!
そんなことより不安なのが、今回のラリーにはナビ区間があるということ。
現在の全日本は全てTCラリーで、CP方式のラリーを走ったのは、もう5年くらい前が最後。去年のりんどうはわずかSS2でリタイヤしちゃったからナビ区間までたどり着かなかったし・・・・・補正とか今更できるのか?
上原さんが速くても、私がナビチョンで大量減点くらったらどうしよう(涙)!?
不安のあまり、今回一緒にサービスでご一緒させてもらった、ベテランナビの露木さんに何度も何度も質問にいく始末(汗)
「露木さーん、ここって・・・」「露木さーん、これってこれでいいんですよね?」「露木さーん、正解表の答え合わせさせて下さい・・」
「露木さーん・・・・(以下略)」
ああ、私はもうナビとしてダメダメな女になってしまいました。もう一度最初から修行しなおさないとだめなようです・・・

【Section1】
準備を済ませ、いよいよスタート。
とりあえず1ステと2ステはナビ区間がないので、安心して楽しめそうです・・・・が、私はナビ区間のことで頭が一杯。
「あのう、ナビ区間で大量減点くらったらごめんね。先に謝っとく。補正とか何年ぶりかも分からんし・・・」
「おう、まあ俺は自分が速ければ楽しいけどな」
「ナビ減点で順位が下がっても?」
「そ、それは・・・・・・、そうだな、じゃあそのときはお前に頭からビールかけて鬱憤をはらす!!」
「そんなことで許してくれる(喜)!?じゃあ、それで許して!!」
「分かった。じゃあ、どっかのCP、1箇所でも10秒以上くらったら、ビールかけな」
「了解!!」しかしここでふと気づいた。
「あれ?でもさ?Sタイヤの場合、ダートの補正ってどんくらい出るんかね?」
「さあ、俺も知らん」
「えー!だってこんな補正入れるの初めてよ!?しかもエボでデータ取りなんてしたことないよ??」
「まあ、その場で考えればいいやろ」
「えーっ!!ちょっと待ってよ!!そこでくらった減点はさ、ナビ減点としてみんなに認識されるんやろ!?」
「まあ、そうだな(笑)」
「ちょっとちょっと、それってなんか不公平じゃない?私のリスク高すぎん!?」
「よし、じゃあこうしよう。それまでのSSでためたマージンを、ハイアベで俺が使い切って負けたら、俺がビールをかぶる!」
「よっしゃ、それ乗った!!」
何の解決にもならない賭けを条件に、意気揚揚とSS1に向かうおバカクルー。
このときはまだ、SSでマージンを取れる、ナビ減点がリザルトに載る、と信じて疑わなかった私たちでした・・・。

【SS1:ダート 約4.81km】
1ステと2ステの間はいつものSSラリーなので、とりあえず安心してスタートできる。
「あっ、車が無事なうちに写真撮っとこうよ!!」パチリ。もう完全に自分たちを信用してない(笑)

「うし、じゃあがんばりましょう!3・・・2・・・・1・・スタート!」
めずらしく上原さんは危なげのない走り。どうしたのかな?まあSS1だから慎重にいってるのかな・・・。
ゴール!!「ベストは?」「おたくがベスト!」
おお。あれでベストなのか??
しかし次のSSプールで同秒ベストが3人いることが発覚。
「あー、やっぱ真面目にやらんとだめだな」
っておい!!「ま、真面目にやってください・・・・」

【SS2:約4.81km・SS1と同じ】
同秒ベストが3人もいると分かって、ようやく火がついた模様の上原さん。
「いきますよー。3・・・2・・・・1・・・スタート!」
おお、さすがに今回はちゃんと踏んでますな。リズムも良い。しかしこうなると一気に不安定感が増すのも事実(笑)
前回のどんぐりで感じたのと同じく、エボ3は接地感覚がまるでない。スキーの感覚に非常によく似ている。しかも、エッジの効いてないスキー(爆)。 頼むよ、とりあえず1ステは完走しないとね・・・・
なんとか無事ゴール!気になるタイムは?
「21秒!」 ぶっ(笑)。 いきなり6秒も詰めましたか。これで文句なしのベスト。どんどんマージン貯めておかないとね!

【Section2】
さて、ここからが問題のセクション。2ステと3ステは舗装とダートのミックスなので、みんなはラリータイヤをチョイス。
Sを履いているのはうちだけ・・・。

最初は不安そうに「えーっ!本気でそんなこと言ってんの!?やばいって、なに、上原くん本気なの?」
「Sタイヤですかー。うーん・・・・でも、ダートはあそことあそこもあるんですよ。え、それでも?うーん・・・」
としぶっていた諸隈サービス隊長と、おバカクルー専属サービス(?)の若槻さんも、いつの間にやら楽しそう。
「ダートはとにかく抑えて丁寧にね。あと、舗装に入ってすぐの数コーナーはブレーキ効きませんから気をつけて」
とかアドバイスまでくれている始末。なーんだ、やっぱりみんな楽しみになってきたんでしょ(笑)?
「上原さーん、そろそろ行くよ」と声をかけに行ったら、ちょうどアドバイスの後半で、
「まあ、止まらねえ!って思ったら、とにかく横に向けちゃって。わかった?」
という気になるワード満開のところでした。横って、横って・・・・。お願いですから、ナビ側は安全な方に向けてね(涙)

【SS3:約3.98km・ダートから舗装】
スタート前のプールでは、周囲のクルーが口々に
「本当にSタイヤにしたんですか!?」と質問にきて、「さすが上原さんだなあー」と妙な納得の仕方をして帰ってゆく。
上原さんはめちゃくちゃ楽しそう。「俺、すごいワクワクしてきたぞ!!」
うむ、良いことです。これでいいデータが取れれば、今後の参考になるしね。今日はチャレンジの日だ!
「ダートから舗装に入るところは早めに読むね。コマ図のちょっと先だから。あと、舗装入って数コーナーのブレーキは注意ね」
「おう。とにかく止まらんらしいから、最初はちょっと慎重にいくよ」
「そうして・・・。よし、じゃあまあ楽しくいきましょう!3.98km、2kmちょいでダートから舗装に入ります。3・・2・・・1・・スタート!」
Sタイヤは意外とダートを走れることが判明。思ったよりも全然曲がってくれるし、危なげもない。
ダートでこれだけ走れるなら、これは・・・・・作戦としてはいいかもよ!?っと思ったら、3Rのコーナーをまっすぐ進む!!
ま、曲がらねーーーーー!!目の前は土手も何もなく、やたらと景色が良い。お、落ちるーー!こりゃ飛距離更新だ!!
と思ったら、寸前で曲がってくれた。怖えーーー(笑)!!そしてダートエリアも終わりに近づき、
「4L、30、舗装イン、3R!! 3R 40、ブレーキ注意!ブレーキ注意ね!!」
ただでさえ2度踏みが必要なブレーキで、舗装イン後の数コーナーは非常に危険。上原さんも慎重にコーナーを抜けてゆく。
「50 3.5R フィニッシュ!! ゴール!!」
なんとかゴール。ぶはー。
「あ、あそこの右コーナーさ。落ちるかと思ったねー」
「おう、あの先何も無かったな(笑)!!」
「私絶対に、飛距離更新だと思ったよ・・・あれどこまで落ちるっちゃろ」
「な、どこまでもいきそうだったな(笑)」 って、笑い事じゃありませんから(笑)!!
タイムは4分02秒。ベストは前分49秒だから、11秒差。予想より遅れてない・・・これは思ったよりいけるかも!
「よしよし、俺の作戦どおりだぜ!」と喜ぶ上原さん。次の舗装SSで、今後の展開が見えてくるか?

【SS4:約3.619km・舗装】
このSSは舗装。上原さんがSタイヤを選択した成果がここで出るはず。
しかし、思ったよりタイムは出ず、7秒。2番時計とはたった4秒のリード。
「おかしい、ここはぶっちぎるはずだったのに・・・・」 走りは悪くなかったけれど、Sタイヤでの舗装は確かに走りやすいけれど、思ったほどに差をつけられない。3.6kmという短い距離ということもあるけど、キロ1秒しか差をつけられなかったのは予想外。
「ううむ・・・・・・」
いや、まだ先は長い!!これからこれから!!

【SS5:約3.980km・ダートから舗装・SS3と同じ】
SSスタートを待っていると、雨がポツポツ降り出した。まだこれくらいなら問題はないけど、これからどのくらいひどくなるか、この先の道がどうなっているかが心配。
ドライならSタイヤの選択が正解だと思うけど、ウェットになったらSタイヤじゃだめだ。
不安を感じながらスタート。さっきより舗装をがんばった感があるが、タイムは1秒しか縮まらなかった。でもまあ、路面の状況からいくとこんなものかもしれない。
オフィシャルにベストを聞くと、「いやー、聞かないほうがいいと思うよー。すっかり離されちゃったねえ」などと言われる。
「いやいや、このタイヤ見てくださいよ・・・(笑)」
「えっ!Sタイヤなの!?が、頑張ってください!!」
しかしこの後、同じサービスのクルーに
「前の方にさー、1台Sタイヤ履いてきたバカがいるんだよねー!」 と話していたらしい(笑)
しかしそのバカクルー2人は相変わらず、「でもSタイヤのチョイスは絶対正解だぜ!!」 と思ってるんですが(笑)

【SS6:約3.619km・舗装SS4と同じ】
SSスタートを待っている間にどんどん雨はひどくなって、すっかり本降りに。っていうか、これって土砂降りじゃないですか(涙)!!
いよいよ私たちのスタートの番になったが、もはや道は川になっている・・・・。
「と、とにかくがんばろうっ!ブレーキは慎重に・・・・3・・・2・・・1・・・スタート!!」
完全に川となった道では、Sタイヤの良さを発揮できない。
ゴール後、次のSSスタート待ちで2号車の今井選手にタイムを聞くと・・・・11秒負けてる!!うそ・・・・。
どうやら今井選手のあたりはまだ路面はほぼドライだったらしい。完全に川となった路面では、これくらいのタイムダウンはしてしまうだろう。それにしてもなんて間が悪い雨・・・。
私たちの華麗なるSタイヤ作戦は、あっさりと天気に裏切られ始めました(涙)

【SS7:約3.610・舗装】
少し雨がおさまってきたけれど、路面はまだ完全ウェット。このSSでもタイムを伸ばすことは難しそうだ。
こちらの山はたっぷり雨が降ってしまったので、もうタイムアップは難しい。上原さんと私の頭の中は、早くも次の山の天気のことでいっぱいです。なかなか華麗なるSタイヤ作戦から離れられない2人(笑)
「まあとにかく、このステージのSSは頑張って丁寧に走ろう。そして元気にサービスに帰ろう!」
「うし、がんばろー!」
このSSではベストの4秒落ち。1分のマージンを取るどころか、じりじりと負けてきています。くっそー!

【SS8:約2.571km・舗装からダート】
ここは後半からダートになるSSです。Sタイヤはウェットのダートでは全くダメなので、ここは慎重にいくことに。
ペースノートも、早めに伝えることにしてスタート!
前半の舗装は無事通過し、いよいよダートイン。
「砂ロング3R、30、3Lダートイン!ダートイン30、5R 60、ブレーキ注意!ブレーキ注意!」
しかし、ブレーキがどうとかいう問題じゃない。もう路面はぐちゃぐちゃ。水溜りに落ちた途端に泥水がフロントガラス
いっぱいに飛び散って、目の前がまっ茶色に!!な、何も見えん!!
「次3.5R!!3.5R!!右!右!もっと右!!20で3.5L!3.5L!!左左左~まだ左~~!!!」
「右とか左とかの前に・・・・目の前が見えん!!」
っていうか、今自分たちがどっちを向いているかも分からない状態。やっと目の前が見えたと思ったら目の前には木。
「違っ!!もっと左!!ひだり左ひだり~~!!」
「みっ・・・見えん!!」
もうめちゃくちゃ怖かった。タイムはがっくりと落ちたけど、それよりもなんでこんなリスキーなことをしているのか、一瞬本当に疑問に思ったほど。やっぱあれです、Sタイヤでウェットのダートはさすがにやばいです・・・。

【SS9:約3.095km・舗装】
2ステ最後のSS。やはり路面はウェット。ここまできたら無理せずに丁寧に走って、サービスまで元気に帰ろう。
ここでのタイムはベストの3秒落ち。ばたばたして他のクルーのタイムが分からない。一体私たちはどのへんにいるのか?
サービスに戻る間に急いでここまでの総減点を計算する。1961点。今私たちは何位なのか??

サービス手前のガソリンスタンドで他クルーの減点を聞くも、皆さんまだ計算が終わってないらしい。
結局何位なのか分からないままにサービスを後にする。
最終ステージのタイヤは、もちろんSタイヤ(笑)。ここまで来たら、もう頑張るのみだ!!

【Section3】
ここまでくると、もう誰も「えー!まだSタイヤ履くの!?」とは言わないようです。みんな慣れたかな(笑)
このステージでは舗装7kmのSSが2本ある。ここで大きくリードすれば、他のSSの負け分よりプラスになるはず。
「でも上原さん、ダートのハイアベもあるんですけど・・・」
「大丈夫、乗れればいいんやろ?乗るって!そしたらお前の補正勝負だぜ!!」
「よーし、じゃあビールかけ勝負、いよいよ開始やね!!」

ちなみに、他クルーの減点と集計してみたところ、・・・・3位!皆さんさっきのSSはペースダウンした模様。
こりゃあ、おもしろい勝負になってきましたよ!SSに向かう前に、まずはダートのハイアベ。こういう処理は久しぶりだ。
コマ図先2kmまで移動して、早めにスタート。アベは52。最初は乗れなかったけど、次第に乗れてきた。
チェックイン後もハイアベ。最初は乗れなかったけれど、だんだんと乗れてきた。
「とりあえず10秒くらい先行してて!ええと・・・どのくらいで入ろうかな・・・いいや、わかんないや。オンで!」
先行しすぎて、結局チェックインは2秒先行でイン。(後で正解表で見たら、オンだったらゼロ減点だった!)

【SS10:約6.973km・舗装上り】
さて、いよいよロングの舗装SS。ここで上原さんがちぎってくれるはず!今のところ3位だけど、もしかしたらもしかするかも!?
3・・・2・・・・1・・・スタート! さすが舗装はSタイヤが最高だね!こりゃあいいかも・・・あ、あれ?
ここのSSは結構上りがきつく、コーナー出口の加速が苦しい。Sタイヤのグリップがむしろパワーを食っているみたい。
がんばれ・・・がんばれ!!がんばれ上原さん、がんばれエボ3!!しかしそのとき!!
「3.5Rアンド3L上りアンド2L・・・」
3Lの後、2Lなのにかなりの勢いでコーナーを抜け、そのままアウト側の土手にバサーッ!!
「くっそー!」
「戻して戻して!!バックバック!!」
2Lの後も結構な勾配なので、加速がさらに辛い。これはかなりのタイムロスになったな・・・。
このSSは他のクルーにも負けています。やばい・・・私たちの華麗なるSタイヤ作戦がっ!!
この先、ダートの狭い林道に下り、チェックインハイアベ。
ここは多分アベレージには乗れるので、私の補正がキモになる。昨日のレキの後に、1kmごとに目印をとっておいたので、どのくらいずつ距離がずれるのか確認し、昨日の夜にホテルで作った補正表と見比べる。
ううう・・・・こんなラリー久しぶりだ!頭はフル回転するが、回転させてもさっぱり答えが出てこない。
やばい、ナビの計算のやり方忘れた・・・(笑)
「そろそろチェックじゃないか?いくつで入る?」
「うーん・・・うーん・・・・ああっ!!6km地点の目印の落石がなくなっとった!!距離のずれがここ2km取れてないや!!じゃあええと、じゃあ、7秒で!!」
「了解、7秒な!」
しかし次のマップで距離を取ると、思ったより距離の誤差は出てなかった。後半の2kmで思ったほど距離はずれてなかったらしい。急いで電卓を叩くと・・・5秒だ!!くっそー、次からは動かないものを目標にしよう。(当たり前)

【SS11:約6.973km・舗装上り・SS10と同じ】
ついに最終SS。「やっぱSタイヤが正しいチョイスだったんだ!!」と皆さんに分かってもらうためにも、ここは頑張って良いタイムであがりたい。エボ3では辛いけど・・・。
3・・・2・・・1・・・・スタート!!
上原さんは回転を下げないように元気よく走っている。さっきよりもアベレージは上がっている感じ。この走りを無駄にさせないために、スピードに乗ったコーナーは早めに読み・・・・さあ、さっき刺さった2Lがきたぞ!!
「3L上りアンド2L注意ね!!2Lよ2L!!2L注意!!」
しかしさっきと同じように勢いよく3Lを抜け・・・「2L!2L~~!!わーーー!!」
バッサーーー!!
「くっそー!」
「戻して戻してーー!!がんばって!!」
おかしい、2Lってあんなに連呼したのに・・・・なぜ・・・・。
しばらく走ったところで、突然エボが失速。「どうした!?」「オーバーヒートみたいだ!」
そのままゆっくりとSSゴールまで走り、なんとか到着。もうタイムとか気にしてる場合じゃない。エボの状態が心配だ。
しばらく走ったところで止まり、確認してみると・・・パイプからオイルが漏れてる!!

梱包材のプチプチを見つけ、それをタイラップでぐるぐる巻きにする。少し漏れはおさまったかな・・・。
そこに通りかかった同じサービスの金成・藤波クルーにオイルを貰うことができたので、それを入れてみる。
エンジンをかけると・・・かかった!!でもオイルもだだ漏れ。だめだ・・・・・。
ここでリタイヤ届提出。最終SSまで走ったのに・・・悔しい!!
若槻さんに迎えにきてもらい、エボを積車に積んで今のぼってきた林道を下る。
「ところで、なんでパイプが破れちゃったの?」
「同じところで同じ角度で2回も刺さったからかなあ・・・」
「あっ!もしかして、左コーナーのあそこじゃねえ?すごいブラックマークあったよ!」
現場らしきコーナーに積車を止めて見ると、あきらかにブラックマークがまっすぐに土手に向かっている。
「あーあー、さすが上原くんだね!あれ?もう1台誰か刺さってるぞ!もう1本ブラックマークあるもん!」
「あ、それ、多分うちの1本目だと思います・・・・」
「こんなに同じところで!?」
「完全にデジャヴュでしたから・・・・」
「ぎゃはははは!!トラックのダブルタイヤかと思ったよ(爆)!!」

ものすごい言われよう。それを積車の荷台で聞いている上原さん。

仕方ないので記念撮影!!

こうして私たちの希望に満ちた『華麗なるSタイヤ作戦』は、「やっぱりダートにSタイヤってだめなんだー」という皆さんの結論を導きださせてしまうだけとなりました。本当はSタイヤでダートを走ったことには問題はなかったんだけど・・・。
ダートがウェットだったこと、舗装がきつい上りでエボ3ではパワーを食われてしまったことが問題だったのですが。
ゴール会場の宿に戻り、正解表と減点のつきあわせ。
問題のビールかけ勝負ですが・・・私のナビ総減点は0点、3点、2点、1点で、合計6点!!合計でもビールかけはセーフ!!
そして、上原さんは・・・・もう飲んでるし!!まあいいか。
それにしても悔しい終わり方だった。ゴール後に上原さんと話した結果・・・
「あのさ、2Lって聞こえんかった?注意注意って連呼したんやけど」
「聞こえた。オッケー、2Lだな!って思った」
「じゃあなんで!?」
「手前の3Lが2Lかと思って、次が・・4Lだったろ?だから4で入った」
「違うよ!2Lの次は20、その次4R、30だよ・・」
「じゃあその4で入ったんだな!」
「なんで!!4Rやん!!しかも4を読むのは2Lに入ってからよ?2L手前から読んでないよ?」
「うーん・・・やっぱりあのコーナーは2本目からは1Lに落とすべきだったな・・・」
「じゃあ次から、刺さったコーナーは強制的に次から1段階落とそう!!」
ということで、次からはもうデジャヴュはなしってことで・・・・。
やっと完走&入賞クセがついたかなと思ったところで、こんな結果になってしまい残念です。
毎回言ってますが、本当に本当に本当に、次こそは!!!!

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