ドライバー参戦レポート ツール・ド・九州 in 七山

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全日本ラリー選手権参戦レポート

2005全日本選手権ラリー
ドライバー参戦レポート 第1戦 ツール・ド・九州 in 七山

2005年全日本ラリー選手権(2輪駆動部門)第1戦 ツールド九州2005
2005年4月9日(土)~10日(日)
佐賀県七山村周辺 約250km(SS:オール舗装路面)
タイムスケジュール:第1セクション・・・・11時01分スタート SS6本
             第2セクション・・・・13時30分スタート SS6本
             第3セクション・・・・16時00分スタート SS6本
                    → 合計SS18本(約55km)
天候:晴れ
路面:ドライ

報告
いよいよ今年もラリーシーズンが始まりました。いつものことながら、毎年の初戦というのは、「今年もちゃんと走れるだろうか?」という緊張と「今年こそは!」という期待でワクワクするもんです。2005シーズンも初戦は佐賀からスタートです。噂によると来年から全日本ラリーは現在のような「2駆部門」「4駆部門」という分け方が無くなり、統一したシリーズになるそうです。となると、この七山の全日本は今年が最後か??このチームGRAVELの主催するラリーは、僕が九州に住んでいたときから出場してきたラリーです。う~ん、感慨深いものがありますね。是非最後の(あ、まだわかんないんだった・・・)七山で良い成績を挙げたいですね。
ところが、ラリーの準備段階から問題が次々と・・・・・まず、部品が入ってこない!昨年北海道でリタイヤ後、部品を輸送してもらえるようになっていたはずなのですが・・・この冬は記録に残るような豪雪だったらしく、私の壊れたDC5は北海道の深い雪の下、約3mに放置されたまま春を迎えたのです。で、ラリーレキ前日まで「明日こそ来るかも・・」と待っていましたがだめでした。そこからが大変。翌日のレキに間に合うには20時大阪南港発のフェリーに載せないと・・・15時過ぎにいつもお世話になっている埼玉県三郷市のガレージ「シャフトモータースポーツ」を出発しました。「新幹線が3時間で大阪まで行くんだから高速なら4時間ちょっとで行くだろう」とタカをくくっていたのですが・・・
東京は今日も渋滞・・・湾岸を経由して横浜から東名へ入ったときにはすでに17時過ぎ。「むむむ、まずいぞ!」それにしてもここ数日準備と当直三昧で余り眠っていないので・・・「眠て~!」浜名湖SAまで飯田ナビに運転してもらい、浜名湖名物うなぎを食べていると、すでに19時半。もはや2人は完全に諦めモードでゆっくり飯を食べました。だって、九州まで自走が決定したのですから・・・。
翌朝5時半に福岡県古賀SAに到着。そのまま意識喪失・・Zzzzzzz・・・・・
なんとかレキには間に合い、2人ともボーッとしながらペースノートを作成。その夜はベッド4つの部屋に8人がすし詰め状態のロッジで泊まり、それでも爆睡。ラリーの朝は気分爽快で迎えました。ちょっと疲れたけど。

第1セクション
疲れてても、万全のマシンでなくても良い!やっぱりラリーのスタートは最高です!さあ、すべてを忘れて走るぞ~!
SS1(舗装2.38km)
さて、今年のマシンの感触はどうかな??毎年初戦のSS1はマシンとの対話から始まります。「おい、お前はどんな奴なんだ?」「はい、こんな動きをします・・」みたいな。
ステアリングの動きから前輪が動いて頭が入るまでのタイムラグ、ブレーキングの効き味、アクセルオンでフロントがどう反応するのか?等々を見て、聞いて、感じていきます。
やっぱり昨年のマシンと比較してしまいますが、ステアリングに対する反応はイマイチ。ブッシュがノーマルのままのせいでしょうか。アクセルオンでもフロントはインに入らず、むしろアンダーです。そのくせ加速は恐らくBクラスのマシン中最速でしょう。ま、ようするに「じゃじゃ馬」です。こりゃ難しいわ。

SS2(舗装4.24km)
ここはDC5にはきつい道です。数年前にナビの旦那が所有していたDC2で出場したことがあり、その時は「すっげえ走りやすい!」と思ったものです。モデルチェンジでDC5になり、車重が重くなったので狭いくねくね道は苦手なのです。しかもドライバーもここは苦手・・・(笑)
だいたい毎年この林道で地元勢にバッコシ離されるんですよね~。
やっぱり離されました・・・(シュン・・)

SS3(舗装2.6km)
ここは好きな道なのですが、今年はショートになっていました。おかげで調子のふるわない我々でもベストの1秒落ちで走れました。よし!ここから徐々に行くぞ!
しかしこの後に事件が!SS終了後、移動区間に一部ダート路面があり、Sタイヤ表面に泥が付いたのでしょう。舗装に戻って数コーナー行ったところに水が流れているところが・・・ずるっ!「え????」ガシャン!プッシュウウウウウ・・・・
な、何かが漏れている!こんなところでリタイヤ???アベレージ25km/hのつなぎ区間で??(まあ、ある意味注目される結果ではあるが・・)
どうやらバーストしてエアーが抜けたようです。ふとバックミラーを見ると、次ゼッケンの森・藤綱組がセリカの中で唖然・・・あ、2人とも眼が点になっている!
なんとかタイヤ交換して次のSSには間に合いました。どうやら今日は最低なラリーになっているぞ!

SS4/5/6(SS1/2/3と同じ)
気を取り直して望んだはずのSS4/5/6もパッとせず・・・むしろフロントタイヤの負担がどんどんひどくなるばかり・・・コーナー脱出時のアンダーは強くなり、ますますリアは出にくくなってきた。ん~、きつい!あとは何とか完走して10位以内、あわよくば6位以内を目指すしかない。

セクション2
SS7(SS1と同じ)

一生懸命走っているのにタイムにつながらない。ようやくSS1より1秒速いタイム。かなり頑張ったのに・・・トップ連中は2~3秒先を行っている。悔しい。

SS8(SS2と同じ)
トップ連中のスピードに付いていかなければ・・・もう少しコーナーリングスピードを上げてみよう・・・今までより少しずつ無理をしてみました。なんとなく今までよりは速い気がします。とある左コーナー、セリカの曽根選手がガードレールを突き破って落ちています。かろうじてリアが視認できる程度・・・こりゃ結構いってるなあ。明日は我が身だと思いながらもコーナーリングスピードを保つことを心がけてドライビング。後半の途中に約200mのストレートがあります。その手前のコーナーをできるだけ速いスピードで抜けようと、3速全開でコーナーリングした時でした。ゴン!左フロントタイヤがイン側の縁石に乗り上げました。フロントタイヤは225/45-17です。45扁平タイヤはちょっとした衝撃ですぐにバーストします。長い直線、アクセルを全開くれてやりました。お!真っ直ぐ進むじゃないですか!バーストはしなかったのでしょうか?ラッキー!
直線では4速全開になります。直線後は3速にシフトダウンして曲がる左、さらに加速しながら右コーナーです。左コーナーをクリアし、右にステアリングを切りました。ん???頭がインに向きません!やべっ!ガシャン!ガガガガガガ・・・・
ここで2005年初戦は終わりました。やはり縁石に乗ったときにスローパンクチャーしたようで、左フロントタイヤのグリップが無くなっていたようです。
同じコーナーをドリフト全開で抜けていった榊選手(優勝だったようです)のDC2を見ながら、「このDC5もあんな動きをするマシンに仕上げるぞ!」と誓いました。

その後サービスまで戻り、損傷部位を見ると、左側のボディ、ロワーアームだけみたいです。とりあえずロワーアーム、ボディ補修のために北九州戸畑の“C-LINE”という工場(九州ダートラチャンピオンの刀根君がやっている工場)に預けて帰宅しました。今週、戻ってきます。次戦は昨年3位に入賞した四国です。それまでにセッティング、走り込みをします。次こそリベンジ!

なお、リザルトが公式HPに掲載されています。
http://ww21.tiki.ne.jp/~gravel-msc/page007.html
をご覧下さい。
何回見ても、僕はリタイヤだけどね・・・

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