ソネットラリー2004

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全日本ラリー選手権参戦レポート

2004年全日本ラリー選手権(2輪駆動部門)第7戦 ソネットラリー2004
2004年8月28日(土)~29日(日)
栃木県塩原村周辺/栃木県茂木町周辺 約200km(SS:オール舗装路面)

タイムスケジュール:第1セクション・・・・11時00分スタート SS4本
             第2セクション・・・・12時30分スタート SS4本
             第3セクション・・・・18時00分スタート SS5本
                    → 合計SS13本(約60km)
天候:雨/曇り
路面:ウェット → ドライ

報告

 

今シーズンはDC5の初年度にしては予定以上の成績。ここまでシリーズも4位につけています。出来過ぎ!
 前回は6月初めの四国の3位でした。まるまる2ヶ月以上のブランク・・この間仕事の忙しさにかまけて、ほとんど練習してない・・!!相変わらず日本一練習しない全日本選手の名は俺のためにある!って全然自慢にはなりませんね~。練習不足の私が最も恐れているのが雨、ウェット路面です。なにせ、ドライ路面でさえ、毎回走り出してから手ごたえを掴んでいくのが常なので、ウェット路面なんて手ごたえ掴む前にクラッシュ!!!なんていうことが冗談でない気がして・・。今回、日本に接近して来ている台風16号の影響で、前日のレッキ終了直後から栃木県は雨。宿で寝付く時にも、頭の中は『クラッシュ!リタイヤ!』のシーンが繰り返しリピートされて来ます。ええ~い!優勝するシーンを思い描くのじゃ!優勝!優勝!・・結局夢は見ませんでした。。。。
 さて、我が正ナビ、飯田有希子は相変わらず仕事に束縛され、自由を未だにゲットできないでいるので、今回も借り物ナビです。今回は国際C級ライセンス保持者、数々の全日本選手権で多くのドライバーの隣に乗って来た、石原淳ナビに乗ってもらいました。すでにお気付きかと思いますが、上原淳/石原淳コンビです(1文字違い!)。
 あいかわらずラリー当日朝も那須地方は雨。路面は光っています。こりゃウェット用タイヤ登場かな??8時過ぎにスタート会場へ集合。時間が経つに連れて少しずつ雨足が弱まって来ているようです。ドライバーズブリーフィングが終わる頃には雨は上がりました。スタートまで1時間半!路面がどこまで乾くのか?はたまた雨再来か?
 今回、うれしい話題が1つ。なんと、もう1台DC5がエントリーしているではないですか!早川選手??あまり聞かない名前だなあ??ジモッティか?そう思っていると、前方にフルカラーリングを施したマシンが!間違いなくDC5です。しかも横には全日本ダートラのシードゼッケンが!!!!おお!思い出した!全日本ダートトライアル N3クラスの早川選手だ!ダートラ選手が鋪装ラリーに出場?むむ、これは負けられないぞ!
 スタート時、空は青空になっていました。路面はハーフウェット。スタート地点前の県道はタイヤが通過する部分だけ乾き、他の部分はまだ黒い、そんな感じです。今回のSS1~8は、1本の国営林道を借り切って2往復走る設定でした。

SS1(鋪装 上り約6.3km)
 道幅は2~3車線分ある広い鋪装林道です。工事のダンプカーが走るんだろうな~。途中数カ所のヘアピンコーナーがあり、他もそこそこきついコーナーが続きます。ただ、直線は長い所は長いので、DC5のパワーを活かせるかも・・。問題はグリップがどの程度あるのか????
 スタート!おおっ!グリップしない!スタート地点からホイールスピンしてなかなか前に出て行きません。3つのヘアピンをクリアして直線・・左4のコーナーの進入で突然リアがブレーク!やべっ!例のごとく、インテグラはFFとは思えない姿勢でなんとかクリア。おお、やべかった~!その後はちょっと弱気になり、スローインファストアウトを心がけました。それでも数ヶ所のヘアピンの出口では、ドドドアンダー!アウト側の側溝まで数センチでクリアしました。なんかリズムに乗れない林道だなあ・・
 ゴール!タイムは4分27秒。『ベストは?』『25秒!前ゼッケン!』お~!前ゼッケンはC-ONEスポーツチームのセリカを駆るアキラ選手です。第3戦での優勝を始めとして、今年は初戦から良い成績を残して来ています。シリーズランキング第3位。ということは、俺はアキラには勝たないと、シリーズランキングは上がらないのか??ん~頑張んべ~!
 結局、SS1はアキラ選手がベスト。私と九州の若手松尾選手が同秒2位。しかし後ろには蒼々たるメンバーが1~3秒以内に名を列ねています。

SS2(鋪装 上り約1km)
 SS1の続きの道ですが、間に全開で来ると危険なトンネルが入るため区切ったのでしょう。わずか1kmですので、ほとんど差は付きません。ここはアキラ選手を始め、私、松尾選手他数名が52秒で同秒ベストです。

SS3(鋪装 下り約1km:SS2の逆走)
 SS2の後、約40分間、プールされ、今度は今上って来た道を下ります。上から見るとコースは結構な勾配で下っています。Aクラスから順に駆け降りて行く様子が見えます。その光景を見つつ『おー、良く踏んでるね~』『次は天野??』『お、うめ~!誰?あ、矢島さん?』とか、みんなにわか評論家になって楽しんでいます。ん~、ここで刺さったら、みんなの眼に晒されるのね・・
 実際にスタートしてみると、下りのDC5の加速は凄いです!思わず『スローイン、スローイン!』と唱えてしまうくらい。ゴールしてみれば抑え過ぎか、ベストからは1秒負けました。

SS4(鋪装 下り約6.3km:SS1の逆走)
 さあ、私、個人的に下りは得意中の得意!ここでひとつベストタイムを出してアキラ選手に肉迫!と気合いを入れてスタート。すでに路面は完全なドライ状態です。スタート!うん、なかなか良い感じ。ようやく気持ちも体も乗って来た感じです。これでもう少しリアが流れてくれると良いなあ・・そう思いながら1つ1つコーナーを抜けて行きます。三角表示板!ドラ&ナビが道脇に立っている!あ!DC5だ! なんと早川選手、SS4でリタイヤです。もう少し勝負したかったし、ダートのセッティングなんかも聞きたかったなあ。。。
 ゴール。『ベストは?』『00秒!』『え??』我々は06秒です。結構良い感じだったので、まさか6秒も離されるとは思いませんでした。しかも6秒も離れているなら間に数台入る可能性が高い・・がっかり。

 ここで第1セクション終了です。サービスに入りました。SS4の後半気になっていたのですが、左コーナーで右前からガリガリ音が・・サービスで点検しても外見上は何も無し。原因として一番考えられるのは、ドライブシャフトの損傷? やばいじゃない~。そうだ!途中にDC5が止まってた!早川選手に連絡してドライブシャフトを借りよう。
 数分の交渉の結果、気持ちよく貸してくれました。早川選手!ありがとうございます。『でも上原さん、今のサービスじゃ時間が無くて交換できないっす。次のサービスまで持たせて下さい』とサービス隊長より有り難~いお言葉。せっかく調子に乗って来た矢先、またまた不安材料を抱えつつ、第2セクションへ向かうのでした。

第1セクション成績
Bクラス 1位 アキラ/安藤  602秒
     2位 上原/石原  611秒
     3位 飯泉/石田  613秒
     3位 岡田/水町  613秒  以下、団子状態です。

SS5(鋪装 上り約6.3km:SS1と同じ)
 さて、もう1往復したら茂木までドライブして、サービスに入ってドライブシャフトを交換する。頭の中でシュミレートしながらスタート!今度はさっきよりも良い感じです。でもやっぱりリズムにはイマイチ乗れないなあ。ゴールしてみれば、タイムは4分23秒。4秒もタイムアップしていますが・・アキラ選手も4秒アップ。また2秒負けてしまいました。

SS6(鋪装 上り約1km:SS2と同じ)
 ここはうまく走れました。でもほとんど差がつかない1km。50秒というここまでのベストを出しましたが・・

 再びここで全車プール。ここで衝撃的な事実が!!!なんとここに来るSS5、6で本命、飯泉選手が連続ベストタイム!しかもSS5では4分16秒というスーパーベストタイム!ええっ??SS6も49秒。しまった、本命が来てしまった! この時点で1位アキラ、4秒差で飯泉、さらに6秒開いて私。少しずつ間がばらけて来た様です。下りで離されないようにしなければ・・

SS7(鋪装 下り約1km:SS3と同じ)
 ・ ・やっちゃいました・・例のあのコーナーです。みんなが上から注目している・・
 手前が150mの下り直線で、インテは手前のコーナーをうまく回って来たので、2→3→4速まで入ったのです。コーナー手前、3に落としてブレーキング!げ、減速しない!っていうかフロントはグリップを失って真直ぐにアウト側へ進んでいます。アウトにはガードロープ!ええいっ!当たって、跳ね返るか! ガッシャン!・・・跳ね返らない!なんで? インテは見事に支柱に突っ込んでいました。20秒程のロスの後なんとか脱出してゴールしましたが、その場でリタイヤとなりました。
 案の定、後続のクルーから心配されたり冷やかされたり、大変でした。くそ~、やっぱりみんな見てたのか!

 それにしても不甲斐ない結果です。練習もしてない、マシンにも慣れていない、ウェットは走ったことが無い、自分の走りが取り戻せない・・・
 次戦はいよいよ北海道。大好きなダート路面です。昨年はスターレットターボで優勝したラリー。DC5は今、板金中で、ついでにダート用の足回りを装着中です。あの思いボディをどうやって乗りこなそうか??心配&楽しみです。ダート走行をして、自分の走りを取り戻したいと思います。

追記:同じ林道でリタイヤした早川選手と意気投合(少なくとも私はそう感じたのですが・・)して、積載で埼玉までDC5を搬送していただきました。道中、DC5のダートの特性について、いろいろな話を聞かせていただき、非常に参考になりました。ここに御礼を申し上げます。これに懲りず、またラリーに参戦して下さいね。

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