イースト九州2002

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全日本ラリー選手権参戦レポート

2002全日本ラリー選手権2輪駆動部門参戦レポート

第9戦(最終戦)イースト九州2002

2002年全日本ラリー選手権(2輪駆動部門)第9戦(最終戦)イースト九州2002

2002年11月2日(土)
大分県三重郡野津町周辺約250km(ハイアベレージ区間:オールダート路面)
タイムスケジュール:
第1セクション・・・2日12時スタート ハイアベレージ区間2本
第2セクション・・・2日15時スタート ハイアベレージ区間4本
第3セクション・・・2日19時スタート ハイアベレージ区間4本
→ 合計ハイアベレージ区間10本(約35km)
天候:晴れときどき曇り一時小雨
路面:ドライ

報告

1年が過ぎ去るのはなんと速いことでしょう!もう最終戦です。最後の舞台は大分のオールダート路面です。今年1年間戦ってきたアルテッツァはダート用のタイヤが無いので、今回もミラージュでの出場です。久しぶりのFF車なので、前週、長野で関東戦に出場して2位に入賞。FFドライビングの勘も戻った状態で目指すは優勝!この最終戦で優勝すれば、年間シリーズ3位まで上昇する可能性もあります。ただ・・・大分のダート路面はひどいのです!走れば走るほど、どんどん深くなるわだち。アクセルを踏んでも踏んでも前に進まない路面。はっきり言って、苦手です!
今回のラリーは3本の林道を使用します。2本は毎年使用している悪路ダート(A林道、B林道としましょう)。いずれも上りを3回ずつ走ります。3本目(C林道)は今回初めて使用する林道です。上り下りの往復を2回走ります。

第1セクション

第1セクションは、A林道45km/h、B林道50km/hの2本です。まずはA林道。45km/hならなんとか乗せれると思いました。となると正解秒への補正勝負です。 スタート。相変わらず路面は汚い。アクセルを踏んでもなかなか前に出て行きません。前輪は空転を繰り返し、計器上の距離だけが増していきます。3km通過時点でラリーコンピューター上は40秒も勝っていました。ちょっと勝ち過ぎかな?少し抑え気味に走っていました。『踏んで!』突然ナビの叫び声。????・・・『踏んで!』なんとすでに正解時間を過ぎていました!ピーッ(笛の音:チェックインの合図)!あら?チェックポイント!オグォワー!11秒も遅れました。45km/hを、な、舐めていたぁぁぁ・・!しかも、悪路の衝撃でパワステベルト消失!ステアリングはすっかり重ステになっています。

B林道。ここも路面は悪路です。スタート後しばらくハイスピードコーナーが連続します。あ!ギャラリー!そう思ったときには遅きに失しました。左コーナーなのにマシンは右に振られ、正面にギャラリーの集団。『ドリャ~!』重ステを左いっぱいに切り込んでアクセルを開けると、マシンは左に頭を動かし始めました。バリバリバリバリ・・大小の石をまき散らしながら、脱出方向に進みます。さっきはA林道で45km/hで乗らなかったので、今度の50km/hも乗らない!しかも重ステだし・・ナビも私もそう思っていました。チェックが見えたその時・・・『落として~!!』ピーッ!チェックイン。『へ????』16秒も早着しています。『あ~、間にあわんやった!しまった~!』とナビ。『ごめんなさい!私のせいだわ』としきりに謝ります。「いや~、俺も全然ラリーコンピューター見てなかったし、ほぼ全開でチェックインしたし・・・俺も悪いんだけどなあ・・」と思いながらも、『いや、良いよ、まだ挽回できるよ』とすっかり責任はなすりつけます。ま、兎にも角にも早第1セクションから大きなビハインドを負ってしまいました。
サービスに帰ると早速、情報戦が始まります。どうやら早くもシリーズ3位に付けている曽根選手がリタイヤしたようです。よしよし!(曽根選手、ごめんなさい!)このリタイヤの影響で、A林道の45km/h区間はキャンセルとなりました。 第1セクション終了時点成績 大津・小松:減点0、大川・西村:減点1、飯田(ナビの旦那さんです):減点2、森・飯泉:減点3・・・・・大きく離れて、上原:減点16・・・とほほほ・・。

第2セクション

サービスでパワステベルト新品を装着。段ボールとガムテープを使用して石がエンジンルームに入ってこないように細工。こんなんで本当に重ステ防止になるのかな??? まずは今回初めて使用するC林道の上り&下りの往復です。
上りスタート。直線はそこそこスピードが乗り、コーナーも2速で抜けていける中速コーナーが連続します。ああ、すべての林道がこんなコースならどんなに良いだろう?などと思いながら気持ちよくドリフトしていきます。自分なりにも結構良い走りでした。約3.1kmのコースのターゲットタイムは3分14秒(指示速度:58km/h)。ピーッ!チェックイン。3分19秒かかっていました。減点5点です。みんな遅れている中で、地元の大川選手は減点0で走りきったそうです。すげえ・・。

山の上で約1時間プールし、次は下り56km/hです。もちろん下りの方が加速は良くなるので、充分オンタイムで走行可能です。案の定、ストレートエンドの速さは上りの比ではありません。しかし、その分リアの出方も急激です。ドリドリしながらコーナーを1つずつクリアしていきます。次第にターゲットタイムが近づいて来ました。もうチェックか?そう思った次のコーナー・・・『あっ!』ピーッ!ブレーキなんか間に合いません。しまった~!!4秒も早着しました。最低だ~!!!!

B林道上り。ギャラリーステージです。今度は指示速度が58km/hに上がっています。絶対乗らないでしょう。つまり速いもの勝ちです。全開、全開!2度目のギャラリーコーナーの失敗もものともせず、ミラージュは山を上がっていきます。2度目の走行なので、コーナーはわだちが掘れ掘れ状態。ドリフトしながらコーナーに進入するとわだちに引っかかって、インリフトします。チェック!やっぱり12秒も負けました。

A林道上り。ここもすでに2度目でわだちがひどい状態になってきています。こんな道はダートラ用のタイヤの方が前に出てタイムも出るでしょう。日本広しと言えども、こんな路面を走らせるのはここだけかも・・・?チェックインすれば、なんと54秒も負けているではないですか!!もうすっかりやる気喪失しサービスへ。森さんは最後のハイアベを44秒遅れで通過したらしい・・・?あ~、もうやる気無くなった!!もうだめ。

第2セクション終了時点成績 森:減点58、飯泉:62、大川:66、大津:74、小松:77、上原:89

どうやら、シリーズ4位の榊選手は1分間違えて、減点60食らっている様子・・シリーズ8位の栗原選手もドライブシャフト破損のため大量減点をもらっています。ん?と言うことは、まともに私が完走すれば、私を逆転できるのは岡田選手だけになった?この時点でシリーズ6位入賞はほぼ確定しました。あとは、3位になれれば、榊選手を逆転可能?2位なら曽根選手も逆転??次第に取らぬ狸の皮算用・・すっかり気合いが入って第3セクションに勝負を賭けました。

第3セクション

第3セクションは第2セクションと全く同じ道順。ただ、C林道の下りが第2セクションでは56km/hだったのが58km/hに上がっただけです。そのC林道。硬く締まった路面はラリータイヤが合います。途中、前ゼッケンの岡田選手がリタイヤしています!よし、これでシリーズ5位以上確定だ!慎重かつ大胆に攻めます。3km過ぎからターゲットタイムを意識しながら走行。『11、12、13、14、15・・・踏んで~!』全然間に合ってません。チェックインしたときには6秒遅れ。第2セクションより1秒遅れました。くっそ~!

下り。良いリズムで走行しましたが、途中、何カ所かミスしました。チェックに近づきます。『11、12、13、14、15・・・踏んで~!』またか?ピーッ!5秒遅れです。もうがっかり。。。。

B林道手前で、フロントタイヤをダートラタイヤに履き替えました。このためにこのセクションはスペア2本積んで走っています。路面の荒れた2本を残した時点でのタイヤチェンジは恐らく正解でしょう。B林道は9秒遅れにまとめました。 そして最後のA林道。もう路面はめちゃくちゃ!踏んでも踏んでも前に出ない感じで走っていきます。途中、2分前を走行中のはずのゼッケン19番がノロノロ走っています。狭い林道の中で、追い抜きます。結局チェックインは56秒遅れ。ベストタイムが森さんの50秒遅れですからまあまあでしょう。ゴール会場に帰る途中、右後輪がスローパンクチャー。ハイアベ中に空気が抜けなくて良かった!今年のラリーは最後にパンクによるタイヤ交換で終わりました。

結局、最終成績は・・優勝:森&藤綱組 減点119、2位:飯泉&石田組 減点125、3位:大川&山岡組 減点142、4位:大津&内藤組 減点144、5位:小松&白石組 減点163、6位:上原&飯田組 減点167でした。

シリーズ成績は、優勝:森、2位:飯泉、3位:曽根、4位:榊、5位:上原、6位:岡田で、なんとか年間表彰式に行けます。JAF年間表彰式は11月29日(金)に六本木の全日空ホテルで行われます。

みなさま、今年1年間の応援ありがとうございました。あたたかいお言葉や、激励の数々、ナビ共々本当に勇気づけられました。激戦のBクラスで年間5位に入賞できましたのも、みなさまのおかげです。また、高品質なオイル、素晴らしい添加剤を供給いただいた『ナプロふくしま』様には感謝してもしきれないくらいです。オイルのおかげで、スーパーナプロのおかげでエンジンの調子がどれほど良かったことか!特にダート2戦で使用したミラージュはエンジンも古く、少したれ気味だったのですが、NAPRO製品を入れて数日・・本番では実に良く回りましたよ!

みなさま、来年も是非、上原&飯田(嫁)コンビの応援をよろしくお願いいたします。

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