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コンサルティング事業部

コラム

左ハンドルのマニュアル車

突然ですが、私は左ハンドルのクルマを運転するのが嫌いです。

広い道ならまだしも、対面二車線の道で前にバスでも居ようものなら、対向車がまったく見えないので、バス停で止まっても追い越すに追い越せず、非常にストレスがたまります。

利点と言えば道端に止めるときに左に寄せやすいぐらい。それも、寄せ過ぎれば自分が降りれなくなって不便ですよね。

仕事柄、ロケ地まで外車を運ぶことは少なからずありますが、選べるなら右ハンドルを運転するようにしています。

先日、東京・赤坂である整備機器のデモンストレーションがあり、立ち会うために電車で現地に向かっていました。途中そのデモンストレーションを仕切る人から電話が入り、「デモ用にフィアットジャパンからアルファロメオを借りることになっているんだけど、一緒に取りに行ってもらえないか?」とのこと。

品川駅でその人のクルマに拾ってもらい、フィアットジャパンへ。

タワーパーキングを出て目の前に運ばれて来たアルファロメオは、159という大きめのセダンで、なんと左ハンドル!

ま、運転できないわけではないので、「しょうがないなぁ…。でもこれで都心部の渋滞走りたくねーな」などと思いつつ、貸出担当者とキズなどのチェックをしてから運転席に乗り込むと、よりによってこれがマニュアルなんです。

マニュアルそのものはワンボックスやトラック、レース車両で慣れているので苦にはなりませんが、クルマの免許を取って27年、左ハンドルのマニュアルは運転したことがありません。思わず「うわっ、マニュアル!」と声が出てしまいました。

とは言え、貸出担当者の前で「アチャー」なんて表情を見せるわけにはいきませんから、「珍しいなぁ」ぐらいの雰囲気にまとめて、スマートに、しかしエンストや吹かしすぎに十分注意しながらスタートします。

我々フリーのライターにとってメーカーの貸し出す広報車両は「ぶつけない、こすらない」が鉄則。しかも500万円オーバーの高級車で、慣れない左ハンドルのマニュアル。

溜池までのおよそ30分。「広くて空いていて坂道で止まる可能性の少ないルート」を思い浮かべるのに一生懸命で、めったに乗れないクルマを楽しむ余裕はとてもありませんでした。

せめて左ハンドルとマニュアルのどちらかひとつだけだったら…。

(2008年12月4日)

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